竜巻被害から3ヵ月 朝から続く復旧作業に長引く避難生活「見えない不安がたくさんある」 静岡・牧之原市、吉田町
静岡県牧之原市などで発生した竜巻被害から5日で3カ月です。被災者からはいまだ「見えない不安がたくさんある」という声も聞こえます。
「竜巻やべー」「やばい」「やばい」
9月5日台風15号に伴い発生した国内最大級の竜巻。
牧之原市や吉田町などに甚大な被害をもたらしました。
あれから3カ月。
建物の屋根や壁が抜け落ちたままの家もみられます。
屋根がビニールシートで覆われた家では、5日も朝から補修作業が行われていました。
被災者
「見えない不安がたくさんある」
この女性は竜巻で牧之原市の自宅の屋根が飛ばされ、現在は市の補助を受けてアパートで仮住まいをしています。
被災者
「子どもが小さいから保育園のこともあるし 仕事先のこともあるし、家のこともあるし、色々考えるときりがないことが多い」
小さい子どもを育てながらの復旧作業に長引く避難生活。
精神的な疲労はたまるばかりだと言います。
今回の竜巻では吉田町で50代の男性が死亡したほか、牧之原市と吉田町で合わせて86人が重軽傷を負いました。
また、1700軒以上の住宅が全壊や半壊の被害に遭い、牧之原市では230棟の農業用ハウスが損壊しています。
政府は今回の竜巻被害を激甚災害に指定しました。
一方で建物などの復旧だけでなく被災者の心のケアも求められています。

