女子生徒に校内でキス…男性教諭を懲戒免職 速やかに報告しなかった校長は減給 静岡県教育委員会

 静岡県教育委員会は18日、勤務校の女子生徒にキスをした教諭を免職処分、速やかに報告しなかったとして校長を減給処分にしました。

 県教委によりますと、懲戒免職になった県西部の高校に勤務する35歳の男性教諭は、2025年8月と9月、校舎内で女子生徒を抱きしめたり、キスをしたりしました。教諭と女子生徒は個人的な相談をきっかけに、7月中旬からノートを介して1対1のやり取りをしていた、ということです。10月、女子生徒の関係者が学校に相談があり、管理職が教諭と女子生徒に事実を確認しました。この件について県教委は、警察に相談しています。

 また、減給10分の1・3か月の処分を受けた57歳の女性校長は当初、身体的接触を隠して県教委に報告、その後、身体的接触があったことを含めて報告したということです。

 男性教諭は「信頼し頼ってくれた女子生徒に教師として誠実に答えることができず、申し訳なく思い、反省している」などと話しているということです。

 また、女性校長は「最初に県教委に報告した時には、女子生徒への身体的接触は承知していたが、女子生徒の保護者から県教委への報告の同意が取れていなかったので、事実と違う報告をした。隠ぺいの意図はなく、女子生徒と保護者の意向を確認してから、県教委に報告するものと認識しており、報告遅延に当たる認識はなかった。速やかに県教委に報告すべきで、判断に不十分な点と誤りとがあったと思う」と説明しているということです。

会見で謝罪する県教委幹部
会見で謝罪する県教委幹部
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