「素直に天神屋に助けてもらって感謝している」天神屋が東海軒を買収 店名や従業員の雇用を継続し黒字転換を目指す 静岡市

 静岡県内で弁当や総菜を販売する「天神屋」が駅弁の老舗「東海軒」を買収し、事業継承したと発表しました。

東海軒 中島正晴副社長
「事業を継続していく上で厳しい局面が続いていた。素直に天神屋に助けてもらって感謝している」

 130年あまりにわたり、地元で愛される駅弁を販売し続ける「東海軒」。米店として開業し、その後駅弁事業をスタート。初代の駅弁は「握り飯とたくあん」というシンプルな中身だったそうです。今や看板メニューとなった「鯛めし」は年間5万食、「幕の内弁当」は年間20万食を販売します。

 しかし、コロナ禍をきっかけに経営不振に陥り、近年は原材料費や人件費の高騰も重なって、赤字幅が拡大していました。こうした中、静岡県内およそ30店舗で弁当や総菜を販売する「天神屋」が東海軒を買収。5日に事業を継承する手続きが完了したと発表しました。

「素直に天神屋に助けてもらって感謝している」天神屋が東海軒を買収 店名や従業員の雇用を継続し黒字転換を目指す 静岡市

 天神屋は、東海軒の店名やおよそ100人の従業員の雇用を維持して、駅構内の店舗を運営するほか、静岡市にある工場を継承します。

天神屋 有田一喜社長
「静岡の皆さまに愛されているお弁当屋さんが復活できると良いなという希望を持ちながら頑張っていく」

東海軒 中島正晴副社長
「東海軒はどうしても136年の歴史と看板に頼って売る商売をしてしまっているので、そういった部分では天神屋の商品企画力と発信力、それが非常に良かった」

 天神屋の有田一喜社長は、今後グループ会社の大井川鉄道と連携した企画も検討しているということです。

 また、赤字要因の分析や体制構築をしたうえで、2028年1月期までの黒字転換を目指すとしています。

東海軒 中島正晴副社長(左)と天神屋 有田一喜社長(右)
東海軒 中島正晴副社長(左)と天神屋 有田一喜社長(右)
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