レアアース危機で企業は「中国以外からも調達を」 希望の光は地球深部探査船「ちきゅう」の試験掘削⇒国産化
日本時間の13日開かれたレアアースをめぐる国際会合。静岡県の企業も今後の行方に注目しています。
片山さつき財務大臣:「レアアースの対中依存度をスピード感を持って引き下げていくことがほぼ合意になって、非常に有意義であったと考えております」
日本時間の13日朝行われた、G7=主要7カ国の財務大臣らが出席したレアアースなど重要鉱物の安定供給をテーマとした国際会合。日本からは片山財務大臣が出席しました。レアアースを含む中国の輸出規制強化に対する日本の立場を説明したほか、中国への依存度を引き下げるための取り組みを紹介したといいます。
そうしたなか、県内企業からは…
浜松ホトニクス 長田修一執行役員:「中国以外からの調達が非常に重要なファクターになってくると認識しています」
12日、静岡県の清水港を出航し、南鳥島沖へと向かった、地球深部探査船の「ちきゅう」。レアアースの“国産化”に向けた試験掘削を行い、成功すれば、来年2月から本格的な試験を始める計画です。
内閣府プログラムディレクター 石井正一さん:「(レアアースの)中国による供給停止が今回また起ころうとしております。しっかりと研究開発をスピードアップしていく必要があるのではないかと思っています」
圧倒的な供給力を誇る中国にとって、レアアースは、強力な“外交カード”の一つです。スマートフォンをはじめとするハイテク機器に不可欠なレアアースの供給で、中国に依存している状況は、いわば“国際的なリスク”。こうした状況を踏まえ、アメリカ・ワシントンでは、レアアースなど重要鉱物の安定供給をテーマとした国際会合が開かれました。
片山さつき財務大臣:「日本の経緯も踏まえて今後G7および同志国で、需要と供給の両方から短期・中期・長期に取り組むべき政策の考え方も示させていただきました。いつか日本のようになるかもしれないという危機感をお持ちになったと思います」
中国によるレアアースの輸出規制。県内企業にも、大きな関係があります。
浜松ホトニクス 長田修一執行役員:「中国に依存が高い状況が続いていると、日本だけでなく先進国も含めて経済的にも混乱すると思う」
医療機器などに使われる光源や光センサーを製造・販売している「浜松ホトニクス」。中国国内にも2つの子会社を持ち、世界各地に拠点を置くグローバル企業です。
浜松ホトニクス 長田修一執行役員:「こちらに光源があるが、光源の中に電極というものがあって、そこにレアアースが使われている。量は使わないが、キーになる所に使われているので、なくてはならないもの」
少量でも性能を向上させる効果を果たすことから、「産業のビタミン」とも言われる、レアアース。こちらの製品でも使用量はごくわずかのため、在庫はまだ数年分の余裕がありますが、“中国依存”は無視できないリスクです。
浜松ホトニクス 長田修一執行役員:「中国の規制は長期化する可能性もありますし、中国以外からの調達が非常に重要なファクターになってくると認識しています」
そうした意味でも、レアアースの国産化に期待を寄せています。
浜松ホトニクス 長田修一執行役員:「中国の生産比率が非常に高い中で、不安が皆さんあると思う。国産のレアアースが取れるようになるとあまり中国を意識しなくてもよくなるから、非常に皆さん期待していると思う」
