真面目に鮮魚と向き合う駅前の一軒 静岡市「のへそ本店」
甘くないシャリが、まず印象に残る。JR静岡駅前に店を構える「すし 魚処 のへそ静岡本店」は、赤酢で仕上げた酢飯を軸に、ネタとの一体感を追う店だ。
全国から魚を仕入れる。北海道から九州、そして沼津や焼津、静岡の地物まで。その日の顔ぶれは仕入れ次第で変わる。看板格は「まぐろ尽くしスペシャル丼」。中トロは本マグロ。脂はのるが重たくない。赤身にはミナミマグロを使う。ねっとりとした質感で、味の密度が高い。赤酢のシャリは甘さを抑え、ネタの個性を前に出す。
人気の「日替わりランチ定食プラス」は、おすすめの刺身6種に揚げ物と煮付けが付く。この日は勝浦のカツオ、焼津のアジ、ブリ、マダイ、クロムツ。肉厚のアジは弾力があり、カツオは脂が乗る。クロムツは歯切れがよく、白身とは違う存在感を示す。
ランチの握りは10食限定。カウンターに座れば、切りつけの違いが見て取れる。刺身は角を立て、寿司はシャリに沿わせる。切り方を変えることで、口に入った瞬間の印象が変わるという考えだ。
隠れた人気が「寿司屋の海鮮天丼」。タチウオ、アジ、スズキを中心に、約170度で揚げる。醤油ベースの特製ダレをまとわせ、白身魚の持ち味を活かす。
ネタは全国から。だが仕事は目の前で完結する。駅前で、真面目に魚と向き合う一軒だ。
すし 魚処 のへそ静岡本店
静岡市葵区黒金町38
電話番号:054-260-7728
定休日:なし
営業時間:11:00-23:00 L.O.22:00
※状況により昼休憩を取る可能性があります
提携Pあり