竜巻によって吹き飛ばされてしまった男性の日常 その日常を取り戻すべく仮設住宅に引っ越すことを決めた 新たな生活の第一歩 静岡・牧之原市
文字通り「竜巻」によって吹き飛ばされてしまった被災者の「日常」。その当たり前のものを取り戻すべく新たな一歩を踏み出す
男性を取材しました。
アパートに家財道具を運びこむ男性。
竜巻で自宅が被災した渡邊尚昭さん(42)です。
この日、牧之原市内の「みなし仮設住宅」に引っ越しました。
牧之原市の細江地区にあった自宅は竜巻で大規模半壊の被害を受け、焼津市の実家に避難していました。
引っ越しの日、自宅を訪れた渡邊さん。
自宅をゆっくり見るのは久しぶりなのだといいます。
渡邊尚昭さん
「いまじゃここもこんななっちゃってるけど、ここ寝室。寝る前に子どもとプロレスごっこしたり、ボール投げあったり。やっぱりそれが1番ここで残っている」
家族との思い出が詰まった我が家でしたが、解体を決めました。
渡邊尚昭さん
「もうゆっくり(自宅を見ることは)無いと思います。夢のマイホームだったのにっていう感じですかね。これも人生だと思います」
半年が経っても牧之原市には、被災しブルーシートがかけられた住宅が残ったまま。
渡邊さんの自宅も公費解体の順番待ちが続いています。
渡邊尚昭さん
「なんにも進んで無いですね。まあいいかなと思って。潰すだけだもんで」
そんな中、歩み始めた新たな一歩。
新居に運んだのは 生活道具だけではなく…
渡邊尚昭さん
「これがないと僕は生きていけない。この子も竜巻被害にあっているんで傷だらけ」
高校生からの趣味だというエレキベースはがれきの下敷きになりたくさんの傷がつきました。
竜巻を共に乗り越えた大切な相棒と新生活を迎えます。
渡邊尚昭さん
「不安。ただただ不安ですね。しっかり生活していけるかなって」
静岡県によりますと牧之原市では68世帯169人が 渡邊さんのように仮設住宅での生活を送っています。
渡邊尚昭さん
「なんでここなの。なんでうちなのって思って悲しくなっちゃうのも多かったですけど、みんな心配して声をかけたりしてくれるので、少しずつでも歩いて、いつか本当に心から笑っていけるように頑張っていこうと思います」