GWの風物詩・大井川港朝市に起きた異変 「生シラスがない!」 ここにきて明るい兆しも… /ニュースの現場

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Q.何時から並んでる

A.「朝6時から」
A.「毎年来てる」

 ゴールデンウィーク恒例、今年で32回目の開催となる、大井川港朝市。毎年1万人以上が訪れるという、このイベント最大の魅力は…

 旬のサクラエビのかき揚げや、釜揚げしらす、そしてマグロなど…。焼津が誇る海の幸をお得な価格で買うことができます。

伊地健治アナウンサー:「いただきます!んんーっ、もうふわっとえびの香りが広がりますね。」

 ただ今年は、不透明なイラン情勢によって、この朝市にも暗い影が…

大井川港朝市 榊原昇次実行委員長:「残念ながら、生しらすの販売がない。石油、(漁船の)燃料が
不足しておりまして…」

 静岡のGWの風物詩、大井川港朝市に起きた異変。その現場を取材しました。

伊地健治アナウンサー
伊地健治アナウンサー

伊地アナ:「大井川港朝市の会場に来ています。この後、午前8時から販売が始まるということなんですが…まだ30分以上あるのに、ご覧のように、折り返しの行列ができています。100人以上の方々が並んでいます」

Q.どちらから
A.「藤枝から」
Q.お目当ては
A.「釜揚げシラスを。」

Q.一番に並んだ理由
A.「早く食べたかったです。」

A.「朝7時ぐらいに到着した。目当てはサクラエビとシラス。買えれば買えるだけ買いたい。たくさん買いたい」

GWの風物詩・大井川港朝市に起きた異変 「生シラスがない!」 ここにきて明るい兆しも… /ニュースの現場

 オープンと同時に、飛ぶように売れていくサクラエビやシラス。中には30パック以上のサクラエビを買う人も…。開場から30分以上が経っても、行列は途切れることがありません。特に人気となっていたのが、桜えびのかき揚げ。大井川港で採れた、新鮮な桜えびをたっぷり使ったかき揚げのお値段は、1枚300円。これが飛ぶように売れていきます。

伊地アナ:「8時の販売開始から、まだ1時間も経っていませんが、サクラエビのかき揚げが完売となりました」

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 販売開始から、わずか50分ほどで、完売。朝市には毎年来ているという、こちらのお2人は…

来場した姉妹「年に一度の楽しみ。こんなに大きくてエビだらけで。(食べて)おいしい、エビの香りがばっちり」

 ご厚意で、購入した桜えびのかき揚げを、わけていただけることに…ありがとうございます。

伊地アナ:「いただきます。もうふわっとえびの香りが広がりますね。」

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「漁師鍋」に長蛇の列

 いっぽう、会場の別の場所では、この日の目玉の1つに長蛇の列が…

伊地アナ:「こちらのブースの中心には、大きな鍋があります。この後、大井川港の漁師鍋が無料で振舞われる。これを目当てに並んだお客さん、200人以上になっている。やっぱり無料という言葉、嬉しいですよね」

 タラやアジの「つみれ」に、にんじんやネギなど野菜もたっぷりと。そこに、サクラエビをトッピングした「漁師鍋」です。

 こちらも毎年恒例ですが、これまでは500杯の無料配布だったところを、今年は焼津市制75周年を記念して、過去最大となる750杯の大盤振る舞いです…!

伊地アナ:「おいしそう。(食べる)魚介のうまみたっぷり。いろんなおいしさが混じっている。この味噌にダシが溶けていて、暖まるし、おいしい」

 行列の先で受け取った、無料の“絶品ごはん”に、来場者もご満悦な様子。

女の子「おいしい」

男の子「ダシが利いておいしい。4年ぐらい連続で来ているけど、毎度変わらずとてもおいしい」

女の子「エビが、サクサクしていておいしかった」

 大人気の漁師鍋。750杯は1時間足らずでなくなりました。ただ、大賑わいのイベントの裏で、今年はこんな実態も…。

イベントの目玉「生シラス」がない イラン情勢と不漁のダブルパンチ

40代公務員「残念ですね、実は生しらすが楽しみで来てたので」

伊地アナ:「んんーっ、もうふわっとえびの香りが広がりますね」

 毎年1万人以上が訪れる大井川港朝市。今年もサクラエビのかき揚げなど、海の幸を求めた多くの来場者で賑わいました。

 ただ、その裏で今年は異例の事態も。

大井川港朝市 榊原昇次実行委員長:「残念ながら、生しらすの販売がない」

 今年の朝市では、例年長蛇の列ができるイベントの目玉・生しらすの販売と漁船への体験乗船が中止に。理由はイラン情勢です。不漁のため、生しらすの販売を急遽中止した去年に続き、2年連続の中止となりました。

Q.一番の狙いは
80代「生しらす」
Q.生しらすの販売がないが
A.「そうなんですよね。本当にそれが一番メインなんだよね」

Q.生しらす今日は販売がない
40代公務員「残念ですね、実は生しらすが楽しみで来てたので」

GWの風物詩・大井川港朝市に起きた異変 「生シラスがない!」 ここにきて明るい兆しも… /ニュースの現場

 来場者も肩を落とした販売中止。漁の状況とイラン情勢がダブルパンチとなりました。

Q.生しらす販売中止の理由は
大井川港漁協 高橋昭弘さん:「しらすの(水揚げ)量自体が少なかったっていうのが、一番の原因ではあるんですけど、それと、(漁船が使う)燃油が厳しい状況だった。」

 実は大井川港漁協では、長期化するイラン情勢の影響で、燃料である軽油を十分確保できないとして
4月1日から漁船への給油制限を実施。不漁が続く状況も重なり、しらす漁は4月、ほとんどストップしている状況でした。

GWの風物詩・大井川港朝市に起きた異変 「生シラスがない!」 ここにきて明るい兆しも… /ニュースの現場

明るい兆しも…

 ただ、ここへ来て明るい兆しも…

ディレクター:「こんにちは!桜えびが並んでいますけども…。あっ!釜揚げしらす。最近しらすが取れていないと聞いたんですが、結構な数、並んでますね」

カネジュウ半田商店 半田博已代表取締役:「つい最近、この頃、やっと(しらすが)取れ始めて並べることができたんですけどね」

 4月20日前後から、これまで取れなかったしらすが、大井川港周辺で取れ始めたというんです。

カネジュウ半田商店・店主:「ゴールデンウィークどうしようかなと思ってね。売るものがないんじゃと思ったけど、お客さんもずっと待っててくれて、『やっと並んだね』と言ってくれて。しらすがないと、商売にならない」

GWの風物詩・大井川港朝市に起きた異変 「生シラスがない!」 ここにきて明るい兆しも… /ニュースの現場

 さらに、30年近くしらす漁で海に出ているベテラン漁師に、お話を伺うことができました。

しらす漁師 杉本寿則さん:「シラス漁は、またちょっとポチポチ量が出てきたもんですからいいんですけど、結局やっぱり燃料の問題ですよね。自分たちもシラスをとって生活している。燃料がないと、漁自体出ることができないので、そういう不安がある」

大井川港漁協 高橋昭弘さん:「漁業者の方も、生活がかかっているので。連休明けに軽油が入ってきたら、今、しらすも取れ始めたところなので、漁場を見つける意味でも、(給油制限を)いったん解除しようという話は漁協の中では出ている」

 漁船の燃料確保の目途が立ちつつあるという大井川港漁協。明るい兆しはみえてきたものの、その行く末はホルムズ海峡の状況にかかっています。

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