【前代未聞】「被告が暴れて裁判所に連れてこれない」被告人不在の初公判 少年2人を車ではねた殺人未遂事件 鑑定4回・4年越し審理開始も責任能力争点 弁護士「一刻も早く無罪を」 裁判の行方は不透明 静岡地裁

 静岡県藤枝市で、少年2人を殺害しようとしたとした罪に問われている被告の男の初公判が静岡地裁で開かれました。被告の男は暴れて連れて来ることができなかったということで、被告人不在の異例の裁判となりました。

●和田佳代子記者:
「4年前、藤枝市で車でオートバイをはね、少年2人を殺害しようとした罪に問われている男の初公判はまもなく始まります。前代未聞の展開を迎えるということで今後の裁判の行方に注目です」

 起訴状などによりますと藤枝市の介護事業所の役員の男(40)は、2022年4月、軽乗用車でオートバイをはね、乗っていた17歳と16歳の少年2人を殺害しようとした罪に問われています。少年2人は膝などを打撲するけがをしました。

 静岡地裁で開かれた初公判で冒頭、丹羽芳徳裁判長は「公判期日の呼び出しを受けていたにも関わらず、正当な理由なく召喚を拒否した。また留置先の静岡刑務所において職員による引致を著しく困難にさせたとして不出頭のまま進める」と説明。

 弁護士によりますと、病気の影響で暴れて連れて来れる状態ではなかったということです。

 被告不在のまま始まった裁判。検察側の冒頭陳述では、被告が犯行後に取調べで「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話していたことなどから、犯行当時の精神状態は重篤ではなく、正常な心理に基づいて行動していることから、完全責任能力であったと主張しています。

 一方、弁護側は事実関係について争いはなく、当時心神喪失によりパニックが極限に達し良し悪しの判断が出来ない状態で責任能力がなかったとして無罪を主張しました。

 この裁判を巡っては被告への鑑定を4回行っていることなどから、時間がかなり経過しています。

 弁護士は「治療が受けられず症状は悪化している。一刻も早く無罪を言い渡し適切な医療へ繋ぐことがこの裁判の正義」だとコメントしています。

 今後裁判は続行するのか被告に裁判を受ける能力があるのかどうか裁判の行方に注目です。

静岡地裁
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