300円のリボン購入して子どもたちの食事支援 静岡・掛川市で広がる「フードリボン」

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 「フードリボン」という言葉をご存じでしょうか。子どもたちの食を支援するこの活動に静岡県掛川市が取り組んでいます。

 掛川市内にある飲食店「やさいバス食堂」。子どもたちに提供されているのが、ゴロっとした野菜が入ったこちらの料理です。ただ、メニュー表にその料理は載っていません。店が取り組む活動を通じて食べることができる特別なメニューです。

大野裕輝記者:「掛川市内のこちらの飲食店には色鮮やかなリボンが並んでいます。このリボンを大人が購入することで、子どもたちの食事を支援することができます」

 子どもたちが店内にあるリボンを手に取り、従業員に渡すと食事が提供されるその名も「フードリボン」。店に来た大人たちが、1つ300円でリボンを購入でき、子どもたちの食を支える仕組みです。

 今、掛川市内ではこの取り組みに賛同する飲食店などが増えていて、こちらの飲食店も7月から活動を始めました。

やさいバス食堂プロジェクトマネージャー 小名木勇人さん:「気軽にこの食堂を知っていただいて、遊びに来ていただく。そういった環境を整えるために、気軽に使えるような食堂という意味で「フードリボン」子ども食堂の事業に共感いたしまして」

 「フードリボン」は2021年に千葉県の一般社団法人ロングスプーン協会が立ち上げたプロジェクトで、現在は全国で200を超える飲食店など活動に参加しています。

 県内では掛川市が唯一、ことし3月に包括連携協定を結んでいて、現在は市内で7店舗がプロジェクトに賛同しています。

掛川市子ども相談課 平川歩課長:「市民調査の中で必要な項目として、「子どもの安心安全な居場所」というのがまず出てきた。子ども食堂を推進しているが、なかなか常設型の子ども食堂が広がらない。この2点、それと経済的支援ということで始めるきっかけになった」

 掛川市内には子ども食堂が8か所あり、不定期での開催ですが、毎回多くの子どもたちが訪れ、その日に提供している食事が完売することもあるといいます。

 参加している店舗は、店の営業日に合わせて子どもたちを受け入れていて、いわば「常設型」の子ども食堂の役割を果たしていることになります。

 掛川市では全ての地区での活動参加を目指していて、7月も新たに1店舗が加わることになっています。

 広がっていく支援の輪。子どもたちに漏れのない食の支援を提供しようと地域をつないでいるのは一つのリボンでした。