去年9月の台風15号で自衛隊の災害派遣要請見送り…「受け身の姿勢」だった反省から新たにマニュアル作成 今回の台風は「待ち受ける」形で対応 静岡県
2025年の台風15号で課題となった初動対応について、静岡県は新たにマニュアルを策定しました。
2025年9月、台風15号が県内を直撃。県内では線状降水帯が相次いで発生し、掛川市や島田市などで1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降りました。また、牧之原市では国内最大規模の竜巻による大きな被害が出ていて、現在も爪痕が残っています。
そして発災当時、牧之原市は県に自衛隊の災害派遣要請をしましたが、県の情報共有に不備があり、派遣が見送られた経緯があります。当時の対応をめぐり、県は有識者による検討会を実施。今年2月に報告書がまとめられました。
報告書では当時の状況について、「災害の初期段階で暗黙の予断があり、危機管理部内のコミュニケーションも不足して認識が硬直化していた」とされ、市町からの要請を待つ「受け身の姿勢」であったと指摘されました。また、情報収集の方法や意思決定、情報共有について具体的な改善点も指摘がありました。
県は、この報告書をうけ、報告書をなぞる形で初動対応マニュアルを作成しました。マニュアルには、SNSでの被害投稿を監視する担当者の配置や平時からの実践的な訓練の実施などが明記されています。また、災害対策本部などを気象台による情報などをもとに早期に設置することなども記載されています。
県によりますと、マニュアルの内容はすでに県の担当者間で共有していて、今年に入り県内に接近していた台風6号、7号、8号の対応でも生かされたということです。
6月27日にかけて県内に接近した台風7号と8号の対応では、県が26日の午後1時に災害警戒本部を設置。台風を「待ち受ける」形の対応がとれたということです。県は今後も、危機管理に万全を期すための取り組みを強化していくということです。