【富士山】8合目で合流する山梨・吉田ルートと静岡・須走ルートが開山 「弾丸対策」は入山規制 山荘「空いてないから周辺に排泄物が多かった」
富士山がきょう1日、山開きしました。今年は山梨側と合わせ、静岡側の須走ルートがいち早く開山となりました。
夏山シーズンが到来し、きょう山開きを迎えた富士山。須走口には、朝から冬季閉鎖のゲート解除を待ち望む多くの登山客の姿がありました。
登山者(オマーンから)
Q.今の気分はどうですか?
A.「ワクワクしています。緊張もしていますが、それ以上に楽しみです」
そして…。
能地優アナウンサー(富士山須走口5合目 午前9時):「午前9時です。須走口の通行止めの看板が外されていきます。須走口の閉鎖が解除されます。今年は静岡が前倒しの開通。山梨と足並みがそろいました」
静岡県「山梨県と一体的な安全管理ができる」
能地優アナ「須走口開山第1号の登山客です。笑顔で今富士山を登っていきます」
静岡県側で唯一、開山日を迎えた須走口。山梨県側からの登山客が、誤って除雪や整備が終わっていない須走口へ下山してしまうケースが多発していることに加え、須走口が開山するまでは山頂のトイレが使えないという問題も。今回の前倒しの開山は、こうした混乱を防ぐための措置だと言います。
静岡県富士山世界遺産課 岡部晋治課長:「須走口は8合目以上で山梨県の吉田ルートと合流して、須走口道が開山するまでは下山道が開かなかったこともあり、安全上の課題になっていた。山梨県と一体的な安全管理ができることになったのが、一番大きなポイント」
山梨と同日開山で山小屋も「安心」
例年よりも早い開山に須走口5合目で山小屋では喜びの声も。
東富士山荘 米山千晴さん:「ようやくここまで来た。山小屋が空いていないため、山小屋の周りは本当に排泄物がものすごく汚かった。今回そういうことが解消されるのは非常にうれしい」
すでに登山客の流れにも変化があるそうで…
東富士山荘 米山千晴さん:「今年は県議会で7月1日ということで知事が表明してから、どんどん予約を取っているからうれしい」
登山客も、開山日がそろったことで安心感が増したと言います。
登山者20代「7月最初の段階から下山コースも安全に行けるのは良いのかなと思う」
ゲートが開くと同時に頂上へ向かった外国人は、昼過ぎに無事8合目に到達。笑顔で集合写真を撮影しました。
入山料は4000円
一方、5合目に設置された受付小屋では…。
能地優アナ(富士山須走口5合目 正午ごろ):「富士山などの事前学習を終えているということで、入山証となるリストバンドが今渡されました」
去年に続き、今年も適用されることになった、富士登山のルール。5合目から上に登るためには、専用アプリでの登録と、マナーなどを学ぶ事前学習が必要となるほか、午後2時から翌日午前3時までの入山は、山小屋に宿泊しなければいけません。
アプリを利用した外国人登山客は…
アメリカからの登山客「とっても簡単だったよ。準備万端だよ!」
アプリが利用できない人は、現地で講習を受け、入山手続きをすることもできるということです。さらに今年も弾丸登山や軽装登山などの無謀な登山を防ぐため、4000円の入山料を納める必要があります。入山料について登山客はー
登山客:「正直僕は大賛成。ゴミなどの掃除にもお金がかかるし、責任を持って富士山を登るには大事なことだと思う」
閉山期の登山で少なくない遭難者
一方、富士登山を巡っては、閉山期の遭難事故が問題に。昨年度発生した75件の救助事案のうち、14件が閉山期でした。
富士宮市・須藤秀忠市長
「自己責任になっていない。遭難したら助けてもらえばいい。それではとんでもない話」
富士宮市・須藤秀忠市長(6月8日 定例市長会見)
「地元としては迷惑な話」
無謀な登山客に対し、たびたび苦言を呈している富士宮市の須藤秀忠市長。周辺の自治体トップらとともに鈴木知事に、ヘリによる救助の有料化を求めています。
静岡県富士山世界遺産課 岡部晋治課長:「登山に必要な装備や、しっかりした計画を立てて、安全に快適に富士登山を楽しんでもらえれば」
富士宮口・御殿場口の開山は7月10日。開山期間は9月10日までです。