15種の前菜をひと皿に、酒を誘う路地裏イタリアン 静岡市「イタリアンバル Glow up」

 肉、魚介、野菜、チーズが、ひと皿におよそ15種類。どれから食べるか迷う時間も、酒席の楽しみになる。静岡市、JR清水駅西口から歩いて約2分の「イタリアンバル Glow up」は、2020年にオープンした創作イタリアンの店。路地へ少し入った場所にあり、モダンで落ち着いた店内は、仕事帰りの食事から会食、打ち上げまで幅広く使える。
 看板の「全菜の盛り合わせ」は、店の料理を一度に見渡せるような一皿だ。自家製ローストポーク、玉ネギ麹を使った鶏ハム、ニンジンのオレンジラペ、レンコンのハラペーニョ風味、カキの山椒白ワイン煮、チーズのたまりじょうゆ漬け、いぶりがっことクリームチーズなどが並ぶ。半数ほどは定番で、残りには季節感や地元の食材を取り入れる。訪れるたびに内容が少し変わるのも、盛り合わせならではの面白さだ。

全菜15種盛り合わせ(1人前1848円)
全菜15種盛り合わせ(1人前1848円)

 中でも店のイチ押しは、完成まで3日かけるローストポーク。肉はしっとりとやわらかく、かむほどに旨みが伝わる。松浦泰佑オーナーのおすすめは、自家製サワークリームを塗ったバゲットへ、ニンジンのラペ、紫キャベツのザワークラウト、ローストポークを重ねる食べ方。サワークリームのコクに野菜の酸味が入り、肉の味わいを軽やかに運ぶ。ワインやビールを傾けながら、好みの組み合わせを探したくなる。

店イチオシのローストポーク
店イチオシのローストポーク

 オープン当時から人気の「カルボナーラ」には、自家製パンツェッタを使う。フライパンで茶色く色づくまで炒め、豚肉の香ばしさと旨みを引き出してからソースへ。パスタは1.8mmの乾麺を選んでいる。松浦さん自身、生麺を打って試した末、カルボナーラには乾麺がおいしいと判断したという。温泉卵を崩せば、濃厚なソースにまろやかさが加わり、パンチェッタの塩気も麺へなじむ。手づくりに固執せず、料理に合うものを選ぶ姿勢が表れた一品だ。

自家製パンツェッタの温玉カルボナーラ(1518円)
自家製パンツェッタの温玉カルボナーラ(1518円)

 ピザで最も注文が多いのは「マルゲリータ」。自家製トマトソース、モッツァレラ、バジルをのせたシンプルな内容だからこそ、生地とソースの味がよく分かる。注文後に生地を1枚ずつ伸ばし、具材をのせてオーブンで焼き上げる。もっちりした生地にトマトのほどよい酸味が重なり、とろけたチーズが全体をまろやかにまとめる。

定番のマルゲリータ
定番のマルゲリータ

 自家製にするもの、既製品から最も合うものを選ぶ料理、地元の味をイタリアンへ取り込むひと皿。Glow upでは、手づくりという言葉だけを目的にせず、おいしく食べてもらう方法を料理ごとに探している。駅から近い路地裏で、まずは色鮮やかな前菜を囲み、今夜の一杯を選びたい。

15種の前菜をひと皿に、酒を誘う路地裏イタリアン 静岡市「イタリアンバル Glow up」

イタリアンバル Glow up
住所:静岡市清水区真砂町1-20
電話番号:054-374-9750
定休日:木曜日 ※祝前日は営業
営業時間:17:00-翌1:00 (L.O.24:00) / 土日祝日 17:00-翌3:00 (L.O.翌2:00)
Pあり