3万食超 とろけるチーズのその先へ 静岡市「洋食ミナミグリル」
静岡市葵区。竜南通り沿いに店を構える「洋食ミナミグリル」。古民家を思わせる落ち着いた店内で、昔ながらの洋食を軸にしながらも、新しい工夫を取り入れた料理を提供している。
ナイフを入れた瞬間、静かに流れ出すチーズ。肉汁とともに広がる香りが、食欲を一気に引き寄せる。長年通う常連が多いという洋食店で、まず目を引くのが2種類のチーズを包み込んだハンバーグだ。モッツァレラチーズのまろやかさに、コクを加えるチェダーチーズを合わせる。合いびき肉は牛7割、豚3割。肉の旨みと脂のバランスを見極めて配合している。提供を始めてから15年ほど、すでに3万食以上が出ているという人気メニューだ。まずはそのまま、チーズの濃厚なコクを味わう。続いてデミグラスソースをかければ、味の表情が変わる。コクが重なり、洋食らしい奥行きが生まれる。
肉料理でもう一つ人気なのが、週替わりのポークステーキランチ。低温調理した豚肩ロースを使い、厚みのある250グラムで提供する。やわらかく仕上がった肉に合わせるのは、創業当初から使い続けるオニオンしょうゆ。じっくり甘みを引き出したタマネギを、しょうゆ、みりん、ショウガ、山椒、酢と合わせ、一週間寝かせて完成させる。甘みと酸味がほどよく重なり、肉の旨みを引き立てる。
実はスープカレーも評判だ。ベースになるのは、鶏もみじ、鶏ガラ、豚の背ガラを5時間ほど煮込んだ白湯スープ。ラーメン好きの店主ならではの発想で、洋食店のカレーとは思えないほど奥深い味わいに仕上げる。皿の上には250グラムほどの野菜がのり、彩りも豊かだ。
さらに、ふわとろのオムレツをのせたハンバーグも人気。塩とコショウだけで整えた卵のやさしい味わいが、肉の旨みを引き立てる。オムレツは洋食の基本ともいえる料理。だからこそ、火入れに気を抜かない。
昔ながらの洋食を守りながら、新しい技術も取り入れていく。そんな姿勢が、この店の料理に奥行きを与えている。長く通う人が多い理由は、特別な派手さではない。毎日でも食べたくなる洋食が、ここにはある。
洋食ミナミグリル
静岡市葵区竜南1-19-31
電話番号:054-247-3933
定休日: 月曜日
営業時間:11:30-14:00
17:00-21:00
Pあり