飲みの延長か、ラーメンの到達点か 富士市「ユンスル」

 この店をどこで使うかで、印象は変わる。富士市富士町の「らぁ麺バル ユンスル」は、一軒目にも、締めにもなる。どちらから入るかで、見え方が違う。
 先に料理から入るなら、焦がしにんにくチャーハン。マー油を効かせた香りが立ち、刻んだチャーシューが混ざることで、食べ進めるほどにコクが増す。香ばしさが前に出る一皿だ。

焦がしにんにくチャーハン(1000円)
焦がしにんにくチャーハン(1000円)

 対して、シュウマイは質感で見せる。淡路島産のタマネギを大きめに入れ、噛むと甘みと水分が広がる。肉の旨味に対して、野菜の柔らかさがバランスを取る。

淡路島玉葱焼売・3個(500円)
淡路島玉葱焼売・3個(500円)

 そして最後にラーメンへ進むか、最初から頼むかで分岐する。定番の貝出汁塩らぁ麺は、アサリとホタテの出汁に、下支えとして豚骨を加える。あっさりとしていながら、旨味は薄くない。中細の平打ち麺がスープを持ち上げ、最後まで軽く食べ切れる。
 ここに自家製の桜えび油を加えると、印象は一変する。香ばしさが前に出て、同じ一杯でも別の方向に振れる。

貝出汁塩らぁ麺(1000円)
貝出汁塩らぁ麺(1000円)

 「らぁ麺バル ユンスル」は、どちらかに寄せきらない。酒場として使えば料理が効き、ラーメン屋として見れば完成度が高い。その曖昧さが、この店の強さになっている。どのタイミングで入るか。それを考えるところから、この店の使い方は始まる。

飲みの延長か、ラーメンの到達点か 富士市「ユンスル」

らぁ麺バル ユンスル
富士市富士町3-29 田中ビル1階
電話番号:0545-40-9267
定休日: 日・月・火曜日
※祝前日の日曜日は営業
営業時間:18:00-翌3:00
Pあり