28人犠牲の土石流災害から4年 被災者「人災ですよ」 愛娘失くした母「なぜこうなったか総括を」 静岡・熱海市

あの日から、4年が経ちました。2021年7月3日。静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生。災害関連死を含めて28人が犠牲となりました。
これまで伊豆山小学校で行われていた追悼式は、今年から場所を移し、土石流の被害を受けた住宅街の一角で行われました。
「人災ですよ」…被災者からは怒りの声
斉藤市長が式辞を呼んでいると…。
被災者「人災ですよ」
静岡・鈴木康友知事:「1日も早くご理解をいただいて、用地を確保して復興事業を加速をさせていきたいと思います」
静岡・熱海市 斉藤栄市長:「いわゆる法的な責任につきましては、今進んでおります司法の場などで明らかになっていくものというふうに考えております」

「総括してほしい」愛娘失くした母の願い
4年の月日が経っても、あの日から時間が止まっている遺族もいます。
長女の西澤友紀さん(当時44)を亡くした小磯洋子さん:「私たち遺族には、まだきのうのことのようで、1年も4年もありません。もう、死んだ者は帰って来ないんだと、頭ではわかってます。復興していくんだったらば、自分たちで、何が悪くて、何が良くて、何が悪くて、こうなったのかっていう総括をしてほしいと思ってます」

家が全壊して警戒区域に帰って来たのは1軒だけ
土石流によって当時住んでいた自宅が全壊した太田滋さん。今年3月に3年以上避難していた湯河原から帰ってきました。
自宅が全壊した太田滋さん
Q.地域にこれからは何が必要だと。
A.「みんなでまとまれる話ですよね。腹を割った話」
そして10時28分。黙とう。

太田滋さん:「4年経っても……。土石流で家が全壊して、なくなった家で、警戒区域に戻ったのはまだ1軒しかいらっしゃらない。もっとそれが、たくさんの人が戻れるようになるといいなって」
妻・太田かおりさん:「復興復興と言いますけれども、もっと住民の今までの生活を取り戻すために何をしたらいいのか、そこを一番熱海市には考えてもらいたい」
