静岡銀行も緊急停止…『今夜中に対応を』首相が異例呼びかけ 世界7割が使うPHPに深刻な脆弱性 静岡でも緊迫対応
プログラミング言語「PHP」の脆弱性への対応をめぐり、企業などに影響が広がっています。静岡県内でも対応に追われました。
●能地優アナウンサー:
「(10月21日)午後11時前です。静岡銀行のサイトにアクセスしてみますと、通常とは異なるページが表示されます。こちらには『一時停止します』と書かれています」
この1時間前…。
21日午後10時ごろ、高市総理の突然の投稿が…。
●高市早苗総理大臣:
「皆様に今夜に対応して頂きたい大至急のお願いです。公開しているウェブサイトでPHPを使用しているか確認し、今夜午後11時に公開される修正パッチについて、可及的速やかに適用できるよう準備をお願いします」
「PHP」は、企業のホームページなど、ウェブサイトの構築に世界中で広く使われている「プログラミング言語」で、世界のウェブサイトの7割近くが活用しているとされています。
ネットセキュリティーに詳しい専門家は、「修正できないと、サイトそのものを改ざんされてしまう可能性がある」と指摘します。
アイシーティーリンク 吉野真吾副社長:「簡単に言うと外部の攻撃者がサーバーを乗っ取って、サーバーの中で自分たちが好きなプログラムを動かすことができちゃう」
静岡県の企業も対応に追われました。
静岡銀行は、21日午後9時からホームページとアプリを一時的に停止。22日午後、「必要なセキュリティ対応と安全性の確認が完了した」として、いずれのサービスも再開されました。
鈴与システムテクノロジーセキュアネット部 中村尚樹部長:「本当にいつ自分たちやお客さまが攻撃を受けてしまうのかと思いますね。気が気じゃないといいますか」
こう話すのは、県内企業のパソコン導入やネットワークの構築などを手掛ける、IT企業のセキュリティ担当者です。
企業側が使用するサーバーなどの機器に脆弱性があるケースもあり、顧客に注意喚起するケースもあるといいます。
「AV/N(エーブイエヌ)」と表記された、この部分。サイバー攻撃がどこにあったかを示していて、「N」が意味するものは「ネットワーク」。自社サイトなど、ネットワークへの攻撃があったことを表します。
●鈴与システムテクノロジーセキュアネット部 中村尚樹部長:
「AIが出てきていることが原因だとは思うが、攻撃が昔のように手当たり次第ではなくて、かなり精度の高いものになってきている」
攻撃でも、防御でも、高まるAIの存在感。
鈴与システムテクノロジーセキュアネット部 中村尚樹部長:「今年度に入ってからはメールでの攻撃、要はメールを起点にして、中に入って攻撃する、もしくは情報を取るものが多くなっているというレポートが上がっている。不審なメールを受け取った場合にはまず止まる、次は宛先・送信元を疑う、貼られている添付ファイル・リンクを疑う。やはり従業員のセキュリティ意識の教育ですね」