袴田事件のやり直し裁判 今年度内の結審困難か 弁護団が見通しを明らかに


27日から始まる袴田事件の再審やり直し裁判が、年度内に結審することが困難だという見通しを弁護団が明らかにしました。

 1966年に旧清水市でみそ会社専務一家4人が殺害された事件で、一度は死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判が、27日から静岡地裁で始まります。

25日弁護団の小川秀世弁護士らが会見し、当初想定されていた年度内の結審が困難だと明らかにしました。

 小川弁護士によると証拠の取り調べに時間がかかるといい、年明けの1月から予定されていた証人尋問が2月以降にずれ込む可能性が高く、結審も4月以降になる見込みだということです。

 静岡地裁は24日、再審で袴田さんの出廷を免除する考えを弁護団などに示しています。