旧天竜林業高校をめぐる贈収賄事件 弁護側が元市長のアリバイを示す新証拠を裁判所に提出

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旧天竜林業高校で起きた生徒の調査書の改ざんを巡る贈収賄事件で、有罪が確定した元市長と元校長の弁護士が会見し、金を贈ったとされる元市長のアリバイを示す新証拠を裁判所に提出したと発表しました。

 2006年、旧天竜林業高校で起きた贈収賄事件では中谷良作元天竜市長が孫の大学進学のために、北川好伸元校長に 調査書の改ざんを依頼。

 見返りに現金20万円の授受があったとして、いずれも有罪判決が確定しましたが、現在無罪を求めて再審請求をしています。

 この事件を巡っては、高校で現金を受け渡したとされる午前11時ごろ、元市長が銀行にいた可能性を示す振込依頼書が開示されていますが、11日の会見で弁護側はそれとセットとなる振込金受取書の存在が銀行や保険会社への照会で確認されたと発表し、現物は見つかっていないものの、元市長に渡された可能性が高いと主張しました。

海渡双葉弁護士:
「振り込みが完了したときに渡さなければいけないということになる(中谷元市長の)退出時刻は、12時26分または、その直後ということが今回はっきりした」

北川元校長:
「成績の改ざんを指示していないし、金ももらっていない。12時26分中谷退店の証拠は重いものだと思う」

 弁護側によりますと、元市長に渡された受取書は、見つかっていませんが意見補充書をそれぞれ地裁浜松支部と東京高裁に提出。

 今後、再審開始に向けた三者協議などを求めていく方針です。