島田市立総合医療センターに搬送された男子中学生が医療事故で死亡したとして遺族が島田市に2億円の損害賠償を求めて提訴

島田市立総合医療センターに搬送された男子中学生が医療事故で死亡したとして、遺族が市におよそ2億円の損害賠償を求めて提訴しました。
提訴したのは静岡県島田市に住んでいた男子中学生(15)の遺族です。
訴状によりますと、2022年9月吐き気やけいれんを訴えた男子中学生が島田市立総合医療センターに搬送され、脳に膿がたまる脳膿瘍(のうのうよう)と診断されました。
手術は搬送翌日に予定されていましたが、中学生は手術前に意識障害となり、2024年3月に死亡しました。
遺族は病院が搬送後すぐに手術を行わず、死亡する直前に異常を知らせるアラームを看護師が放置したなどとして、病院を運営する島田市におよそ2億円の損害賠償を求め静岡地裁に提訴しました。
弁護士(遺族の心情代読):
「息子の死から1年を迎えます。今だに病院側からの公表はありません。病院側は身内をかばうのではなく、真実を語り、再発防止に努めていただきたいです」
病院は「訴状の内容を把握していないため現時点のコメントは差し控える」としています。