再審=裁判やり直しの制度を見直す議論を 法制審議会の部会の初会合が行われる

再審=裁判やり直しの制度を見直す議論が行われる、法制審議会の部会の初会合が行われました。
再審制度を巡っては2024年、無罪が確定した袴田巌さんの事件で、再審開始確定まで40年以上かかったことなどから、見直しを求める声が高まっていました。
3月の鈴木法務大臣の法改正検討の諮問を受け、21日午前、法制審議会の部会の初会合が開かれました。部会では、袴田さんの再審開始と釈放を認めた、村山浩昭元裁判官が委員として出席し「えん罪救済のため再審が実効性のある制度となるために、法律の改正は不可避」などと訴えたということです。
【村上元裁判官】:
「100年変わっていない法律を時代に合わせてバージョンアップするということも必要だと、そういう観点から見直すことも必要だということも言いました」
部会では、研究者の委員から「自分たちは再審の現場や当事者を良く知らないので、そういった関係者のヒアリングをやるべき」という意見も出され、今後、ヒアリングに向けた調整が行われる予定です。