高1の長男を事故で亡くした男性が高校生にヘルメット着用訴え　生徒「誰も悲しませない。ヘルメットかぶる」　静岡・藤枝市

　交通事故被害者の遺族が高校生に自転車ヘルメット着用の必要性を訴えました。

　藤枝東高校の１年生を前に講演したのは、愛媛県松山市在住で２０１４年、当時高校１年の長男を事故で亡くした渡邉明弘さんです。長男・大地さんは、自転車で下校中、横断歩道でトラックにはねられました。

渡邉明弘さん：「（前の乗用車の）影に大地が隠れてしまった可能性があります。しかし大地からはトラックが見えていて、トラックの運転手が大地の方向を見ているので、自分に気付いてくれていると思ったでしょう…」

　ヘルメットを着けていなかった渡邉さんの長男の死は、愛媛県で高校生のヘルメット着用義務化のきっかけとなりました。

　渡邊さんは講演で、横断歩道を渡る時に手を上げる意思表示の大切さや、車側もハザードランプを点けてコミュニケーションを取る有効性を訴えていました。

講演を聞いた生徒：「誰も悲しませないようにするためには、（ヘルメットを）かぶることが必要。僕はかぶりたいと思った」

講演を聞いた生徒：「危機感を持って行動する事が大切だと思った」