「冗談のつもりで」カッターナイフ持って後輩に詰め寄る 26歳の自衛官を懲戒免職 陸上自衛隊滝ケ原駐屯地(静岡・御殿場市)

 陸上自衛隊滝ケ原駐屯地の陸士長(26)が、後輩隊員を木の棒で叩いたり、カッターナイフを持って詰め寄ったりしたとして、懲戒免職処分となりました。

 滝ケ原駐屯地によりますと、普通科教導連隊の陸士長は2020年8月ごろ、同じ部隊に所属する4人の後輩隊員に手をつねるなどの暴行を加えたということです。また、別の後輩隊員には、2020年10月ごろから翌年3月ごろまでの間に木の棒で複数回叩いたり、ふざけてカッターナイフを持って詰め寄ったりしました。

 被害を受けた隊員からの相談で発覚し、部隊の聞き取りに対し陸士長は「行ったことは間違いない」と反省の態度を示しています。動機については、「後輩隊員を指導するために行った」「冗談のつもりでふざけて行ってしまった」と話しているということです。陸士長は15日付で懲戒免職処分を受けました。

 普通科教導連隊長の山口勝一等陸佐は、「服務指導など隊員指導の徹底をはかるとともに、課せられた任務の遂行に邁進していく」とコメントしています。

陸上自衛隊滝ケ原駐屯地
陸上自衛隊滝ケ原駐屯地