富士山御殿場口で6日夜遭難者による救助要請が相次ぐ 45歳の女性会社員と20歳の女子大学生
間もなく閉山を迎える富士山で6日夜、遭難者による救助要請が相次ぎました。
6日午後7時半ごろ静岡県富士市に住む45歳の女性会社員が富士山6合目付近で消防に体調不良を訴え、救助を要請しました。
警察によりますと、女性はぜんそくを患っていましたが、薬を持ってくるのを忘れ、出発時にそのことに気付いてはいたものの、そのまま登山を始めたということです。
その後、下山中の8合目付近で転倒し、その衝撃で首と腰を痛めるなどの軽傷を負い、またぜんそくにより軽度の呼吸困難に陥ったことから同行者が救助を要請しました。
御殿場口下山道6合目で静岡県警山岳遭難救助隊が女性らを発見し、救助しました。
女性は富士宮口5合目まで運ばれた後、救急車で病院に搬送されたということです。

また、6日の午後11時ごろ御殿場口6合目付近で、救助されたのは東京都大田区に住む20歳の女子大学生です。
大学生らは午前7時半に5合目から出発。
午後2時に山頂へ到達し、2時間後の午後4時から下山を開始したものの高山病を発症し、嘔吐(おうと)しました。
同行者が警察に救助を要請し、御殿場口6合目で静岡県警山岳遭難救助隊に発見され、救助されたということです。
遭難者は2人とも命に別状はないということです。
