検察は懲役12年求刑 弁護側は傷害罪で執行猶予求める 夏祭り会場に車で突っ込んだ殺人未遂罪の裁判 静岡地裁
2023年、静岡市の夏祭り会場に乗用車で突っ込み、客を引き殺そうとした罪に問われている男の裁判員裁判で、検察は懲役12年を求刑しました。
静岡市駿河区の28歳の無職の男は2023年8月、静岡市葵区の中心市街地で行なわれていた夏祭りの会場に乗用車で突っ込み、客7人を殺そうとした殺人未遂の罪に問われています。
16日、静岡地裁で開かれた裁判員裁判の論告公判で、検察は「たとえ時速14~19キロの低速で進入したとしても、人を死なせる可能性は高い」と指摘。「人通りが多い場所に車で進入したことは無差別性が高く悪質」として、被告に懲役12年を求刑しました。
一方の弁護人は、「被告人は惰性走行で進入し、すぐに急ブレーキを踏んで停止した。人が死ぬ危険性があると分かって犯行を行ったわけではない」として、傷害罪を適用しての執行猶予付きの判決を求めました。
判決は21日に言い渡されます。
