超低体重出生児356gの赤ちゃんにカテーテル手術成功 妊娠25週で誕生し生後19日で大手術 国内有数小児医療チームが繋いだ小さな命の奇跡 静岡県立こども病院
静岡県立こども病院は、356gの赤ちゃんへの心臓治療の成功を発表しました。
●県立こども病院 坂本喜三郎院長:
「大きな応援がこども病院からできる。その一つの情報発信ではないかなと」
去年10月、妊娠25週目に緊急帝王切開で生まれた女の赤ちゃんは350gほどの「超低体重出生児」でした。心臓から全身に血液を送る大動脈の一部が狭い大動脈縮窄症という疾患があり、命に関わる場合もあります。
生後わずか19日、356gのときに行われたのはカテーテルを使って「ステント」と呼ばれるひも状の金属を留め置いて、狭くなった大動脈の幅を広げる治療です。
●循環器科 渋谷茜副医長:
「子どもの専用のステントというのは世の中にはなくて、大人の心筋梗塞とか冠動脈、心臓を要する血管の治療に用いているような正常の冠動脈のステント」
失敗すれば大動脈が破裂し死に至る危険性もある治療。こども病院はこれまで低体重児に対し同様の治療を10例行っていて、それが今回の治療成功につながったといいます。
カテーテル治療が成功した赤ちゃんとしては世界最小だということです。
会見では両親から預かった手紙が読み上げられました。
●手紙:
「これから毎年お誕生日におめでとうと言いながら、一緒に年を重ねていけることを家族で喜んでいます。同じ境遇の子どもやそのご家族、医療のための一助になればこんなに誇らしいことはありません」
こども病院によりますと、赤ちゃんは一度退院したのち、必要な外科手術も終え完治したということです。