サクラエビ秋漁初競り 水揚げ少なく取引価格高騰「うれしくないご祝儀相場」
1日解禁となったサクラエビの秋漁。2日朝初競りが行われましたが漁の結果は奮わなかったようです。
駿河湾の宝石ともいわれるサクラエビ。
近年不漁が続いていましたが今年の春漁での水揚げ量はおよそ40トン、前の年と比べて44倍と豊漁となっていました。
和田佳代子記者:
「待ちに待ったサクラエビの秋漁がきょうから解禁となり続々と船が出港していきます」
秋漁が解禁となった1日、期待に胸を膨らませ船が次々と由比港を出航していきました。
春漁に引き続き嬉しい結果となるのか。
サクラエビ秋漁初日、その結果は・・・
秋漁初日の結果は
西尾梓アナウンサー:
「色鮮やかなサクラエビが並んでいます。まもなく初競りが始まるということで、こちらには仲買人が続々と集まってきています。」
「9万110円から8万7000円まで」
午前6時前から始まったサクラエビの初競り。
静岡市清水区の由比港では続々と仲買人たちが入札をしていきました。
大井川港と合わせた初日の水揚げ量はおよそ1トン。
これは去年の 秋漁初日と比べても3分の1程度の量。
春漁に続く大漁とはなりませんでした。
仲買人:
「ちょっと少なすぎますね。きょう初日ですしこれからに期待したいと思う。」
なぜ、秋漁初日は不漁となったのでしょうか。
由比港漁業協同組合 宮原淳一組合長:
「懸念材料とするならば余りにも温度が高すぎるなと。」
組合側は気温や水温が高いことなどが不漁の要因としました。
由比市場では量が少なかったこともあり、初取引きの最高値は9万110円に。
また、15キロあたりの平均価格は8万6790円で、去年と比べると1万8000円余り高くなりました。
仲買人:
「ご祝儀相場だが、仲買人からしてみたら、うれしくないご祝儀相場」
仲買人:
「買いたい気持ちで来たが、なかなかこれでは物自体が
ね。まだ早いからもう少し経てばよくなるのではないか」
水揚げ量が少なく取引価格も高騰した今年の秋漁の初競り。
静岡の特産品の今後の行方はどうなるのでしょうか。
サクラエビの秋漁は12月25日までの予定です。