清水区の工場周辺のPFAS濃度のモニタリング調査結果を近く公表へ 静岡市
静岡市清水区の工場周辺の水路などから、有害性が指摘されている有機フッ素化合物PFASが検出された問題。市は近く水路などの濃度の毎日の調査結果を近く公表する見通しです。
久須美舞記者:
「こちらの研究所では、工場周辺の水質の検査を行っています。職員らがこのように、機械を使ってPFASの濃度を調べています」
静岡市駿河区の市環境保健研究所では、先月から工場周辺の水路を、13日から地下水の水質のモニタリング調査を行っています。
静岡市環境保健研究所 中川美乃里主幹兼係長:
「PFASは水の中にナノグラムという単位で溶けているので、機械で測れる濃度にするまで濃縮をするという操作が、必要になってくる」
およそ3時間かけ検体の希釈や濃縮を繰り返したあとは、PFASの濃度の計測。
水路の濃度は、時間帯によって変動があると言います。
静岡市環境保健研究所 中川美乃里主幹兼係長:
「(PFASが)たくさん入っていると、これが高くなって、少ないと小さくなるというのが分かるので」
PFASを巡っては、1日市が行った調査で、清水区の化学工場周辺の水路から、国の暫定指針値の5倍を超える濃度が検出されたことがわかりました。
その後、工場周辺5カ所の井戸水のうち4カ所からPFASを検出し、高い所では指針値の26倍となりました。
市は、工場周辺の水路と、海への流出口を通る水質の調査結果を、近くHPで公表するとしています。
静岡市環境保健研究所 中川美乃里主幹兼係長:
「どのぐらい濃度が高いところが広がっているかを、これからだんだん調べていくことになると思いますので、私たちもできるだけ早く正確な数字を出せるように、心掛けていきたい」