須田慎一郎さんが斬る『自民党裏金疑惑』 自民党静岡県連・城内実会長を直撃取材
西尾梓アナウンサー:「自民党の派閥のパーティー券をめぐる裏金問題を受け、こちらでは城内実衆院議員による現状報告が行われています」
自民党県連会長 森山派 静岡7区 城内実衆院議員:「しかるべきタイミングが来たら、塩谷座長の方から適切な形で説明があると期待している」
17日、浜松市内で開かれた自民党静岡7区の会議。その場には、ジャーナリスト・須田慎一郎さんの姿がありました。会場での取材を終えた須田さん。その後向かったのは…
須田慎一郎さん:「取材させてもらえませんか?」
急遽、実現した自民党・静岡県連の城内実会長のインタビュー取材。須田さんが、自民党を揺るがす“裏金疑惑”について切り込みました。
こういうことは何となく聞いていた?
城内実県連会長
Q.これ(裏金疑惑問題)を聞いた時どんなふうに思ったか?
A.「裏金として政治資金収支報告書に載せないということは、ある意味何に使ったかわからないわけですよね。政治活動に適正に使いましたと言っても、何に使ったかわからないじゃないですか。そこがやはり問題なのではないですか」
城内実会長は衆院静岡7区選出で現在は自民党・森山派に所属しています。2003年に初当選し、現在当選6回を誇ります。実は城内会長、現在の安倍派である「清和会」、当時の森派に所属していた過去を持ちます。党内では裏金をめぐる慣例が常態化していたのでしょうか。
城内実県連会長
Q.こういったことは、何となく聞いていたんですか?
A.「いや現金…私は聞いていないですね。現金でキックバック、いわゆるたくさん売れた分を戻すというのは聞いたことがあるが、現金で政治資金収支報告書に載せない形で戻すというのは初めて知りました」
Q.(森派の時代には)パーティー券の販売にノルマが設定されていたのか? それを超えた場合には、実はキックバックがあるよということを知っていたかどうか? そして超えたことがあるのかどうか?
A.「ちょうど20年前ですよね。私の記憶ではノルマがあったかどうか定かではないが、いずれにしても派閥からそういう形でキックバックがあったということは、私はないと確信している」
『宮澤の乱』については
今回、「派閥の指示」や「かん口令」を激白した静岡3区を地盤とする宮澤議員。静岡県連の会長として“宮澤の乱”をどう受け止めたのでしょうか。
城内実県連会長:「これはやはり賛否両論があるみたいだが、私自身はこれは宮澤博行議員という一国会議員が、自分の信念でもって政治判断して発言したことなので、それに伴う結果責任がやっぱり御自身がとると思うので、私が何かとやかく言う立場ではない」
Q.当選回数4回だが、若い人というのは政治資金規正法に関して知識がないのか、あまり理解されていないのか分からないが、そういうことが起こり得る。本当に起こるのかどうなのか? やはりそのあたりは、普通に考えれば、これは載せなきゃまずいだろうと思うが、どうですか?
A.「私自身も、そこはやっぱり人それぞれだと思うんですね。そういうふうに仮に「これはいいんだよ」と本当に言われたのか分からないが、ただ、やはりきちっと記載しないと政治資金規正法違反じゃないかな、という認識はどうなんですかね。やっぱり持つべき」
県連としての対応は…
西尾アナウンサー:「県連として、この問題に対して対応していく予定は?」
A.「今のところ、県連の幹事長、そして事務局長の方とも話をしているが、まだ全容が分かっていないから、それがわかり次第、いろいろとこれからはもう一度しっかり点検するなりしていこうと思っている」
“裏金疑惑”の影響もあり、国民から厳しい視線が送られている岸田内閣。支持率は発足以来の最低となっていることについても言及しました。
Q.内閣支持率20%を割り込むという結果がどんどん出てきている。政権をあるいは岸田政権を支える立場であると思うが、これをこれから再生していくために何が必要だと思いますか?
A.「そうですね。やっぱり個々の方がしっかり説明責任を果たすということではないかなと思います。そして、もう一つは、いわゆる政治資金規正法の運用が、本当にちゃんと行われていたのか。今まで30年間やってきたからという悪例・慣習・前例、これがやはり問題なんだと思うんです。国民の、市民の皆さんの疑念を晴らすためにも、もうこういうことをやらないということではないか。そして、その上で政治資金規正法の中身も、ザル法であれば中身を変えていく」