リニア工事」ボーリング調査について「水の流出量の確認方法を流域市町やJR東海と話し合いたい」川勝知事が議会答弁

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4日の静岡県議会で川勝知事は、流域自治体との間で温度差があるリニア新幹線静岡工区のボーリング調査について、「流出量などの確認方法を関係機関と対話したい」と答弁しました。

川勝知事:
「これまでの対話では水資源、生物多様性、トンネル発生土の分野により、進捗度合いに差が見られるが、総じて着実に進捗していると評価している」

 リニア新幹線工事を巡り、4日の静岡県議会で、県が懸念を示す水や生態系への影響など47の項目について、改めてこのように評価した川勝知事。

 JR東海が行う静岡工区のボーリング調査については、水問題への懸念が払拭されるまでは、許可しない姿勢を取っています。

 しかし、2月25日に行われた大井川流域の10の市町とJR東海による意見交換会で、島田市の染谷絹代市長は…。

島田市・染谷絹代市長:
「来年の11月(まで)の間は、全く取水しないのであれば、流れてしまう水があったとしても、それ以上の水が大井川に 戻っているのであれば、後で返す必要がないのではないか」

 染谷市長は、田代ダムの発電施設が来年11月まで改修のため取水を停止していることを理由に、この間にボーリングを行えば大井川の水利用には影響しないとの考えを、流域自治体の市長・町長の総意として示しました。

 これに対し川勝知事は「流域市町1つ1つに 確かめる必要がある」としていました。

自民改革会議 大石健司議員:
「大井川流域市町に確認した結果はどうであったか、明確にお答えください」

川勝知事:
「現時点で9の市町から回答があった。多くの市町の回答は、山梨県側への流出量が、発電所の工事中取水停止により、大井川で増加する水量の範囲であればという前提条件を付けている。そのうえで流出する水を戻さなくてよいとのことでした」

 川勝知事は、意見交換会で流出する水量や 大井川の増水量の確認方法が議論されなかったとして、これについて「大井川利水関係協議会やJR東海と対話をしたい」と話しました。