新しいエスパルスの本拠地は…難波市長「JR清水駅東口が現実的」 静岡市
静岡市 難波喬司市長(26日):「将来のことを考えると、やはり(JR清水駅)東口につくるというのが現実的だと思う。現実というか望ましいと思いますから、何としても、そちらに向けて努力したいと思っています」
26日、今年度最後となる定例会見を開いた静岡市の難波喬司市長。会見で「努力したい」と意気込んだのは、清水エスパルスの本拠地となる新サッカースタジアム構想についてです。現在、清水エスパルスの本拠地であるIAIスタジアム日本平は、屋根の仕様がJリーグの基準を満たしておらず、さらには建設から30年以上が経過していることから老朽化という問題も抱えていて、改修の必要に迫られています。
そこで新スタジアム建設の最有力候補地として示されたのがJR清水駅東口の「ENEOS製油所跡地」です。
静岡市 難波喬司市長:「静岡市の将来のためには、IAIスタジアムの大規模改修または原位置改修を行うよりも、JR清水駅東口においてスタジアムを含む街づくりに投資が行われる方が社会的な便益がより高いと考えております」
難波市長は、改修にはおよそ148億円の費用がかかり、さらに現在の場所で建て替えをした場合も236億円ほどかかるという試算を示した上で、既存のスタジアムの改修や建て替えではなく、JR清水駅東口の新スタジアムを含む街づくりをしたほうがメリットがあると説明しました。
静岡市 難波喬司市長:「今のIAIスタジアムを改修するか、改修した場合は、街づくりの効果は今と同じになりますが、同じ金額を掛けてこの東口にスタジアムを移転した場合は、やはり街づくりとしての効果が非常に大きくなります」
ただ、新スタジアムの実現には148億円以上の費用がかかるとされていて、難波市長は民間事業者の協力が必要不可欠だと強調しました。
静岡市 難波喬司市長:「東口の新スタジアムは148億円ではできませんので、民間投資が入ってこないとスタジアムは実現をしないということになります。したがって、公民連携の取り組みということですけども、これから東口にスタジアムが建設できるように、取り込んでいく必要が出てまいります」
難波市長によりますと、すでに数社の企業が興味を示しているといい、できるだけ早く、新スタジアムが建設可能か判断していくとしています。
静岡市 難波喬司市長:「スタジアムが実現できるのかどうかというのは、1年以内ぐらいには判断する必要があるのではないかと思っております」
静岡市で持ち上がっている様々な「ハコモノ構想」。清水の新スタジアムについても年度末に道筋が見えてきたようです。