自民党裏金問題で、塩谷立氏週明けにも離党へ 再審査の請求却下される
派閥の裏金問題をめぐり、離党勧告処分を受けた自民党の塩谷立衆院議員。週明けにも離党する見通しとなり、次の焦点は衆院静岡8区の支部長問題です。
自民党 森山裕総務会長:
「総務会審議の結果につきましては、相当の理由が認められないという決定です」
自民党の派閥の裏金問題をめぐる離党勧告処分を不服として、再審査を請求していた浜松が地元の塩谷立(しおのや・りゅう)衆院議員。
衆院比例東海(静岡8区) 塩谷立衆院議員:
「誠に残念ながら却下されたわけでございます。もとより大変な政治不信を招いた責任は大きいと感じていますし、政治的道義的責任も強く感じているところでありますが。具体的に私が不記載あるいは還付について指導したとかそういうことも全くないわけですから。これだけ党の大きな問題で、党の責任は誰が取るんだというのが立場上出てくるはずで、党としての今回の取り扱いについては疑問を持たざるをえないと思っております」
最後まで憤りをにじませた塩谷氏。地元の支援者らと相談し、週明けにも離党する方針です。
衆院比例東海(静岡8区) 塩谷立衆院議員:
「(地元支援者からは)今回の再審についてもやるべきだったし、政治家として言うべきことは言っておく必要があるんだということで、正しかったと思うという言葉をいただいています」
Q.離党をするか判断されることになると思うが、次の衆院選についての対応は?
「それも合わせて、たぶんそうなると思いますが」
Q.例えば週末にかけて判断されて、引退するということもあり得る?
「それはわかりませんし、相談するということですから」
塩谷氏が離党する見通しとなったことに、自民党県連の増田(ますだ)幹事長は―
自民党県連 増田享大幹事長:
「大変厳しい処分が現実のものになったわけですので、県連としても大変重く受け止めております。自民党の第8選挙区支部という党本部と地方との中でつながる組織がありますので、必然的にそこが空席になる可能性が濃厚となったわけで、一方で塩谷先生の後援会は後援会としてしっかりと存在しているわけですので、皆さんのご判断を待ちたいという思いです」