静岡県知事選 推薦候補を一本化していきたい 自民が立候補予定者と面談
川勝知事の辞職に伴い5月に行われる静岡県知事選挙。対応が注目される自民党県連は17日、立候補予定者2人からヒアリングを行いました。
久須美舞記者:
「鈴木康友氏です、午前11時から行なわれる自民県連のヒアリングのため静岡駅近くのビルを訪れました」
鈴木康友氏:
Q:(自民党は)意見が割れているみたいですけど?
「当然意見はいろいろ分かれると思いますので、私の方は誠実にお答えをしていくということで対応していきたいと思います」
元副知事の大村慎一氏(60)か、前浜松市長の鈴木康友氏(66)か。
揺れる自民党県連は、推薦候補を絞るため、17日2人をいわば「面接」することにしたのです。
自民党県連の土屋総務会長と河原崎政調会長らが、鈴木氏から川勝県政の評価やリニア新幹線、浜松の新野球場などに関する政策を聞き取りました。
ヒアリングは非公開でおよそ1時間、行われました。
「面接」終了後、鈴木氏は…。
ON 鈴木康友氏:
「冒頭、やっぱり、川勝知事の県政を継承するのかどうかという点が、問われましたけれども、これは私が仮に知事になれば、別人格としてスタートするわけですから、ゼロベースでしっかりとやっていくと、継承するということではないということは、はっきり申し上げさせていただきました」
Q.一番強く伝えた事は?
「どうしても私は浜松出身、あるいは県西部の人間と捉えがちですけれども、例えば伊豆半島中心とした東部地域は、ものすごいポテンシャル持っていて、常に僕は西から見ていて羨ましいなあと思っていた。中部も県都として、もうすでに静岡市は工業出荷額で浜松を超えている。商業だけではなく、ものづくりもここは中心でもあるので、地域に合わせた地域活性化策を、これまでの経験を生かして取り組んでいくことを伝えさせていただいた」
リニア問題については、15日の出馬会見で「環境と両立して推進」と述べていましたが、さらに「推進」の姿勢を強調しました。
ON 鈴木康友氏:
「水問題も田代ダム案という、新たな解決策が出てきて、それをしっかり評価すればクリアしていける。JR東海には、期限を決めずに何か工事において瑕疵があればちゃんと補償するという、ある意味、瑕疵担保責任みたいなものを担保させれば、住民の皆さんにとっても安心だろう」
久須美舞記者:
「鈴木康友氏に続き大村氏もこのあと午後1時から行われる自民党県連の面談に臨みます」
大村氏へのヒアリングもおよそ1時間、行われました。
大村慎一氏:
「川勝県政において用いられた、その政策の推進手法と言うものについては、これは引継ぎはいたしません。『対話と実行』ということで、川勝県政とは全く異なるスタイルで、仕事を進めてまいりたいと思っております」
Q、ヒアリングで最も強く訴えたことは?
「やはり、静岡県を元気にしていく、デジタルというような象徴される、新しい技術ということが、今の日本、静岡県の生産性を向上して、我々みんなが豊かになっていく1つの大きなツールであると思っておりますので、そのことは、かなり強調させていただきました」
リニア問題については、どう答えたのでしょうか。
大村慎一氏:
「静岡県全体にとってメリットがある施策なんだということをJR東海にご説明いただきたいと思っております。今までの議論の積み上げがありますから、そういったものをきっちりと点検、確認をして、そして地元の市町、流域の市町や、関係の市町の皆様のご意見を伺って、対話をして、その上で、前に進めていく」
2人の面談を終えた自民党県連の幹部は…。
土屋総務会長・河原崎政調会長:
「政策についてはそれぞれの方が思いを持っているというのは十分感じさせていただきました」
Q県連としては一本化していく?
「できるだけ一本に絞っていきたいという思いで、きょうは一本化する気がなかったらね、こんなのやる必要ないですから。
「『あんたら勝手にやってよ』とか、そういうのではないので」