浜松市の県営野球場建設問題 開放型ドーム案では資材価格や人件費の高騰からコストが膨らむ課題が 静岡県議会
鈴木康友知事は26日の静岡県議会で、浜松市に建設を予定する新しい野球場について、提唱している開放型ドーム案に課題があると述べました。
浜松市の遠州灘海浜公園・篠原地区に建設が計画されている県営の新野球場を巡っては、屋外型や多目的ドーム型の3つの案に絞り込んで議論が進んでいます。
鈴木知事は知事選や就任会見などでコストダウンを理由に、開放型のドーム案を提唱していました。
自民改革会議・河原崎聖議員
「知事はどのようなメリットを感じて開放型ドーム案を提案されたのか、また開放型ドーム案のデメリットはないのか伺う」
鈴木知事:
「空調設備が不要となり、建設費・維持管理費のコスト縮減や、利用料金の低減が見込まれること。一方、密閉型ドーム球場に比べ、強風などの影響を受けやすいため、開放部における工夫が必要になることなどが課題と考えている」
静岡県はこれまでにドーム型の建設費をおよそ370億円と試算していますが、資材価格や人件費の高騰からさらに膨らむ見通しです。
河原崎県議:
「1.5倍以上、つまり550億円になる可能性が高いと聞いている」
鈴木知事:
「整備から完成後の運営までの全体を通して、不断のコスト縮減に努めることが不可欠と認識をしている」
河原崎県議・再質問:
「建設事業費がいまだに2年ちょっと前の金額をもとにして出されている。この実態と異なる金額をもとに審査しろと言われても、委員会としても議会全体にしても責任のある審査はできないと思う」
森本哲生交通基盤部長:
「今後最適案に絞り込む段階で、最新の概算事業費を算出する予定です」