大雨への静岡市の対応は「及第点」だが川の氾濫を防ぐ対策に課題 静岡市・難波喬司市長

大雨への静岡市の対応について、難波喬司市長は3日の定例会見で及第点と評価した一方、川の氾濫(はんらん)を防ぐ対策に課題があるとしました。

静岡市 難波喬司市長:
「順次避難情報を出したり、解除したり、あるいは避難情報が出て避難所を開設する。そういったことも迅速に行ってきた。そういった点では、及第点ではないかと思っている」

 一方、静岡市葵区を流れる秋山川は連日の大雨で少なくとも8月29日と31日に越水し、周辺住民に避難指示が出されました。

 難波市長は実際に現場を視察し「川の弱点を解消すれば今後は浸水被害を軽減できる」との見解を示しました。

静岡市 難波喬司市長:
「抜本的な対策をするのではなくて、運用面の変更や排水ポンプ車を配備するとか、そういうきめ細かいことをやるとかなり被害が軽減できるというのも分かった」

 また今回の大雨では土砂災害も相次ぎ、清水区にある鉄舟禅寺では斜面が崩れ墓石およそ50基が崩壊しました。

 難波市長は一般論とした上で。

静岡市 難波喬司市長:
「民地で災害が起きたときに、そこが急傾斜地に指定されていると、急傾斜地の対策事業は民地であろうがどこでもやる」

 一方、墓石は民有施設なので市が復旧事業を行うことはないとしました。

 市は被災者への災害見舞金などは今年度予算に組み込んだ災害対策費で対応するということです。