衆議院議員選挙 静岡県内8つの小選挙区でも与野党が拮抗 激戦選挙区で自民議席守れず
衆議院選挙は与党が15年ぶりに過半数を割り込む一方で、野党が勢力を大幅に拡大しました。静岡県内8つの小選挙区でも与野党が拮抗(きっこう)する結果となりました。
今回も激戦となった静岡6区。
立憲民主党の渡辺周さんが小選挙区の議席を奪還しました。
立憲 渡辺周氏
「おかしなことがいっぱいあって、これを絶対にあいまいにしないで、うやむやにしないで、皆さん方の良識が今回の民意なんだということを国会の中でしっかり正論を訴えてまいりたいと思います」
一夜明け・自民 勝俣孝明氏
「自民党に対する逆風というのは、最初から最後まで本当に強いものがありました。必ず議席を奪還できるように、きょうからしっかりと準備を進めていくということですね」
前外務大臣で、自民党の上川陽子さんは、静岡1区で盤石の戦い。
自民 上川陽子氏
「皆さんから信頼される政治を、しっかりと土台を作り、一緒に地域、国、世界中の平和。真に向かって進んでまいりたいので、どうかよろしくお願い申し上げます」
静岡2区を制したのは、自民党県連会長の井林辰憲さん。
自民 井林辰憲氏
「これほど多くの皆様方にお支えいただけることが、どんなにありがたいことか、つくづく身に染みた選挙はございませんでした。」
一方で、立憲民主党の新人・鈴木岳幸さんも比例で復活当選。
立憲 鈴木岳幸氏
「小選挙区では大きな差をつけられて敗退してしまったという事実もあります。これからさらにしっかりと勉強して、皆さんの思いを代弁する。このことをさらに強く続けていきたいと思います」
静岡3区では、立憲民主党の小山展弘さんが2期連続で当選。
立憲 小山展弘氏
「与野党問わず大変緊張感を持って、ピュアな気持ちで、今だけ、金だけ、パフォーマンスだけ、というような議員は本当に慎んでいただきたい」
静岡5区は、自民党の細野豪志さんが圧勝。
自民 細野豪志氏
「約束のひとつひとつをしっかりと形にして、そして皆さんにしっかりと示すべく努力をいたしますので、ぜひこれからもご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
現職大臣として臨んだ自民党の城内実さんは、静岡7区で安定の戦い。
自民 城内実氏
「全力でこの12日間の選挙戦を戦っていただきましたこと、この場をお借りして改めて深く御礼申し上げます」
静岡8区は、立憲民主党の源馬謙太郎さんが相手を寄せ付けず。
立憲 源馬謙太郎氏
「緊張感を持った政治をこれから作っていって、そして一つ一つの課題に正直に、国民の皆様から信頼を失わないようなそういう政治環境を作っていきたいと思います」
注目の静岡4区は
今回の衆院選を象徴する結果となったのが、与野党一騎打ちとなった静岡4区。
2600票差で決着した大激戦を、国民民主党の田中健さんが制しました。
国民 田中健氏
「現実的で実現可能な政策を国民民主党の一人として、この静岡4区を代表する政治家として、しっかりと国会で訴えてまいりますので、どうぞ皆さんよろしくお願いします」
自民 深沢陽一氏 敗戦の弁
「心よりお詫びを申し上げます。本当に申し訳ありませんでした(頭下げる)」
比例で復活当選した自民党の深沢陽一さんは、28日朝6時半から清水駅前に立ちました。
自民 深沢陽一氏
「自分の力不足、活動不足を反省しているというところです」
Q.途中で2000万円の問題が出てきた
「そこも含めて自民党が変わらなきゃいけないと思っています」
Q.足を引っ張られたなということは?
「そういう思いはありますが、そこを他の私たちの同士、自民党の候補者は乗り切って、多くの議員が当選していますので、私はそこを乗り切れなかった。自分の力不足だと思っています」
国民 田中健氏
「やはり政治とカネの問題が、自民党はもう解決したと思っていましたが、国民の皆さんはそうではなくて、永田町の感覚と、生活の、国民の現場の声がだいぶ離れてしまった結果かなと思っています。」