困った! 食卓に欠かせないキャベツが高騰 価格は2倍以上?

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 主役としても脇役としても食卓で活躍するキャベツ。手頃な価格で家計を助ける味方のはずが、価格が2倍以上に高騰しています。

●お客さん:「毎回のように高くなっているなと」

●お客さん:「きょうはずいぶん高い」

買い物客から聞こえてきた悲鳴。その理由はキャベツの値上げです。

● 嶋田光希アナウンサー:
「値段が上がってきているキャベツ。こちらのスーパーではお客さんが手に取りやすいよう、 1玉よりも半玉のキャベツを普段より多く並べているといいます」

 静岡市内のスーパーでは、19日時点でキャベツが1玉 430 円、半分にカットされたものは215円で販売されていました。

●田子重西中原店  増田克己店長:
「実際に上がったのが先週の木曜日( 14 日)から400 円台というのはほとんど見かけないような値段。」

 前年の同じ時期、キャベツ1玉の販売価格は 213 円。現在の価格と比べて倍以上になっています。こうした事態に店では半分、または4分の1にカットしたものも用意し、コーナーを増設しました。

●田子重  西中原店 増田克己店長:
「ちょっと売れ行きが厳しくなるかなと思った。1玉売りが売れないので」

 14日から 17 日までは、538 円と2024年の最高値がついていたというキャベツ。週が明けて、やや値下がりしましたが、まだまだ購入を躊躇する人もいます。

●買い物客(80代)
「 きょうもし、いつもより安かったら買おうかなと思っていたが、逆にいつもより高いので。 もう少し待ってあしたかあさって頃また」

●買い物客(30代)
「 けっこう家計に厳しい。高い。うーんって悩んでしまう金額になる」

●買い物客(70代)
「ほとんど毎日千切りで食べるから、ロールキャベツなんて高くてできないので」

 農林水産省によりますと、キャベツの小売価格の全国平均は一時、前年より下がった時期があったものの、8月頃から上昇し、10月に入ると去年にはなかった300円台に突入しました。その理由は─

●田子重西中原店  増田克己店長:
「猛暑と9月の残暑で生育がうまくいかなかった。8 月9月に植えたものが収穫できなくて、いま市場の入荷量が少なくなってしまったのが原因と聞いている 」
 

●齋藤 諒アナウンサー:
店員)お待たせしました。
齋藤)おいしそうなとんかつですね~。とっても肉厚です。そしてその隣にはキャベツがこんもりと盛られていますが、やはりとんかつにはキャベツが欠かせませんね。そのキャベツの高騰の影響はこちらのお店にも出ているといいます」

 静岡市にある、とんかつ専門店「かつ政 高松店」。銘柄豚の「ふじの国ポーク」を使うなど素材にこだわり、肉厚で、ジューシーなとんかつが人気です。

 そして、もう 1つの特徴が、ごはん、みそ汁に加え、キャベツの千切りが無料でおかわりできるサービスです。

 店では多いときに、 1日 30 玉のキャベツを使っています。

●かつ政 望月 繁エリアマネージャー:
「トンカツの相棒はやっぱりキャベツになりますので、食べ放題は絶対外せないですよね。今、我慢の時期かなとは思っている」

 農林水産省によると、キャベツの価格は今月下旬以降、徐々に下がっていくと見通しです。

とんかつにはキャベツが欠かせない
とんかつにはキャベツが欠かせない