浄化センターで汚泥を処理する機械の一部が故障 排水基準を超えた処理水が放流されたと静岡市が発表

 静岡市は安倍川の河口にある中島浄化センターで、汚泥を処理する機械の一部が故障し排水基準を超えた処理水が放流される事故があったと発表しました。現時点で被害の報告はないということです。

 静岡市によりますと、27日午後2時ごろ、付近の住民から「安倍川に濁った水が流れている」と静岡河川事務所に通報がありました。

 通報を受け駆け付けた市の職員が約30分後に放流を停止して、設備の点検や水質を確認しました。放流された水の量は約2500立法メートルで、濁りの程度を示す数値が一時、下水道法の排水基準の約5倍だったということです。

 28日午前10時時点で基準値を下回ったということですが、大腸菌の数を調べる検査に数日を要するということです。

 故障した機械は市の委託業者が修繕し、現在は試運転中で、静岡市は事故を受けて下水道処理施設の同様の設備を緊急点検するということです。

静岡市役所
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