静岡県議会2月定例会新年度予算案などすべての議案を可決して閉会

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静岡県議会の2月定例会は、鈴木県政就任後初となる過去最大規模の新年度の当初予算案や富士山の入山規制を定める条例案などを可決し閉会しました。

 17日閉会した静岡県議会2月定例会。

 一般会計で過去最大の1兆3723億円となる新年度予算案など全ての議案が可決されました。

 鈴木県政初の当初予算には、肝いりのスタートアップ関連事業費6億8000万円や、能登半島地震を教訓とした住宅耐震化支援に5億5200万円などが盛り込まれています。

 議会では、富士山の登山規制について山梨県と足並みをそろえた条例案も可決されました。

 条例は5月から施行され、1人4000円の入山管理料の徴収を義務化するほか、山小屋に宿泊しない登山客に対し、午後2時から翌日午前3時まで入山を規制します。

副知事2人の人事案も可決

 また、任期途中での現職の副知事2人の辞職に伴い、
沼津市の副市長塚本秀綱さんと総務省の元官僚で、浜松市の財務部長を務めた平木省さんを新たに選任する人事案も全会一致で可決されました。

塚本秀綱氏:
「本県の各地域がそれぞれの特徴を生かして発展していけるよう、鈴木知事のもと誠心誠意努めてまいりたいと思う」

平木省氏:
「我が国が直面する人口減少。新たな経済基盤の確立。そういった非常に重い課題に取り組む機会をいただいたことに非常に感謝の気持ちでいっぱい」

 関係者によりますと、塚本さんは、組織や人事を担う総務部、防災に対応する危機管理部などを担当。

 平木さんは重要な政策や総合計画の推進を担う企画部、財務を担う財務部などを担当する方向で調整を進めているということです。

平木省氏
平木省氏

閉会後各会派は

 閉会後、各会派は今年度を振り返りました。

自民改革会議・相坂摂治代表
「この1年間は新しい知事との間で建設的な議論ができたのではないかと感じる」

ふじのくに県民クラブ・田口章会長
「県議会においての論議、従来、政局がややもすると多かったが、政策の議論が深まった。そういういわゆる議会としての本来の姿を取り戻せたと思う」

 今回の議会では、浜松市に建設が計画されている県営野球場に関する需要調査の全文を県が公表していなかったことを巡り論戦が繰り広げられました。

 調査ではドーム型球場の建設費が当初の370億円から大きく上回る450億円と試算され、鈴木知事は「公表すべきだった」との見方を示していました。

自民改革会議 相坂摂治代表
「調査結果が出たことが直ちに県の見解として採用されているわけではなかったはずだから、整理をしてからきちんとこれを議論の場に乗せることが大事だったと思う」

自民改革会議
自民改革会議