商品券問題を批判する野党 党幹部が次々と応援に入る異例の選挙戦に 静岡市議会議員選挙
与野党の対立構図が持ち込まれる異例の選挙戦
23日投開票の静岡市議会議員選挙。野党は商品券問題での批判を強めていて、党幹部が次々と応援に入る異例の選挙戦となっています。
春分の日の祝日だった20日、静岡市議選への各党の応援は、商品券問題のあおりを受けて、アツく、熱を帯びていました。
今回初めて静岡市議選に候補者を擁立した国民民主党。党のトップとナンバー2が揃って応援に駆け付けました。
●国民民主党 榛葉賀津也幹事長
「この静岡市議会議員選挙は単なる国民民主党の公認候補を勝たせるだけの選挙ではありません。選挙の結果をもって永田町や霞が関に今の国民の声を聞け、静岡市民の声を聞け、やっぱり103万円の壁を178万円に近づけ、そして、取りすぎているガソリン税。この政策はやっぱり国民が求めている政策なんだというメッセージを皆さん一緒に発信していこうじゃありませんか」
●国民民主党 玉木雄一郎代表
「この選挙を全国の人が注目しています。今、我々国民民主党、地方選挙を戦って上位で当選する人が結構出ています。これから日本の政治は変わっていくし、変わらなければいけません」
与党・公明党からは、斉藤代表が静岡入り。こちらでも静岡市議選の位置づけについて、その重要さが強調されました。
●公明党 斉藤鉄夫代表
「この政令都市大型市議会議員選挙の動向がこれからの日本の政治の行方を決する。こう言っても過言ではない、そういう大変重要な選挙でございます。党本部も全力を挙げて、この静岡市議選、何としても勝ち抜いて参議院選挙につなげていきたい」
今回の静岡市議選は石破総理の商品券問題発覚後、初となる地方議会での大型選挙。与野党の対立構図が持ち込まれる、異例の選挙戦となっています。
商品券問題もあってか、積極的に党本部への応援要請をしていない自民党。地元選出の上川陽子前外務大臣は、候補者の陣営を訪れ、激励に回っています。
●自民党 上川陽子前外務大臣:
Q.地方選挙が国政選挙に与える影響については?
「それはないとは言えません。しかし中央の政治の中に全部巻き込まれるというか、そういうことを国の政治家としてやるべきなのかとすごく思います。やっぱり地域で皆さんが等身大で生活をしている現場の代表を選ぶわけでありますので、私はそういう視点で応援させていただいております」

野党側はさながら国政選挙のような主張
ただ、野党側には、商品券問題を静岡市議選での“追い風”としたい思惑がにじみ、さながら国政選挙のような主張が飛び交っています。
最大野党・立憲民主党は、小川幹事長が応援に…。
●立憲民主党 小川淳也幹事長 ※演説
「国政において今の政治状況を作り出したのは、他ならぬ去年秋の総選挙後、総理大臣指名選挙において他の野党の皆さんが何を思ったのか、決選投票で無効票を投じたことに始まりました。彼らにその責任を問いたい。今回の市議選をきっかけに、本格的に政治?を変え、社会を正しく変革する原動力になりたいと思っています」
日本維新の会は、前原共同代表が静岡でマイクを握りました。
●日本維新の会 前原誠司共同代表:
「有権者の皆様には静岡市政の課題と合わせて、自民党の金権体質に対して厳しい判断を下していただきたい」
Q.この問題が静岡市議選でも有権者の判断に影響を与える?
「与えるんじゃないですか。最も縁遠いと思われていた石破総理自身が商品券を配っていたことはやはり有権者の皆様に少なからぬ影響を及ぼすと思っているし訴えていきたいと思っている」
共産党は、井上参院幹事長が応援に駆け付けました。
●共産党 井上哲士参院幹事長:
「ポケットマネーで出した、領収書も要りません、政治資金報告書に書く必要もない。これ皆さん、紛れもない裏金じゃありませんか。この問題が明らかになって最初に全国で行われる大型議員選挙がこの静岡市ですから、皆さん一緒に怒りの声を上げようじゃありませんか」
16年ぶりに候補者を擁立した社民党も、福島党首が静岡入り。
●社民党 福島みずほ党首:
「生活が苦しい。そんな中で国民生活不在の政治をやっている。そのことこそ変えたい。そう思っています」
定数48に対し、政令市となってから最多の73人が立候補している静岡市議選。ただでさえ、激戦。
そこに与野党の対立構図が持ち込まれる異例の選挙は、23日投開票を迎えます。
