「景気ウォッチャー調査」物価高の影響で景況感が悪化 今後もトランプ関税の影響で不透明感が高まり景況感はさらに後退か

現状の景気を判断する家計消費の景況感が、物価高による節約志向で悪化したことが分かりました。今後も悪化が 続く見通しです。

 静岡経済研究所は4月、景気の現状について景気ウォッチャーにアンケート調査を行い、105人から回答がありました。

 その結果、現状判断指数は42.1と前回1月の調査と比べて2.9ポイント低下し、景気の横ばいを示す50を下回りました。

 物価高により全ての分野でマイナスの幅が広がり、4期連続の悪化となりました。

 コロナ禍で消費が停滞した2022年の7月とほぼ同じ水準です。

 節約志向が強まったことで、家計消費関連は44.4で前回から1ポイント低下しました。

 今後は、物価高に加えてトランプ関税により景気に不透明感が増し、先行き判断指数は39.3と現状判断からさらに2.8ポイント低下し悪化が続く見通しです。

静岡経済研究所の会見
静岡経済研究所の会見