スピード感重視5キロ2000円の備蓄米随意契約 消費者は期待するが静岡県内の中小のスーパーや精米店は購入できず蚊帳の外に

27日静岡市内のスーパーのコメ売り場を取材すると、5キロで3600円から4600円ほど。
増田高容ディレクター
「来週にも5キロ2000円での備蓄米の販売が始まりますが、県内の消費者の方々はどのように受け止めているのでしょうか?」
客 県東部 30代(親子)
「実現するなら、うれしい。ぜひしてもらいたい」
Q:お米よく食べますか?(子どもに聞いている)
「うん。いっぱい食べる」
親
「子ども2人いて上の子はよく食べるので消費も早くて結構痛いです、家計は」
客 静岡市
「食べないで、う〜ん(悩む)よりは一度買ってみて…と思います」
客 静岡市70代
「(小泉大臣は)本当に頑張ってくれていると思って。いっぺんには小泉さんだって無理だと思う。徐々に安くなってくれれば」
消費者からは、総じて“期待感”が…。
ただ、今回の随意契約は、年間1万トン以上を扱う大手小売業者が対象で、中小のスーパーや街の精米店のほとんどは、蚊帳の外…。
静岡県内で5店舗を展開する、こちらのスーパーも…。
ヒバリヤ 営業本部 執行役員 山岸達也部長
「(随意契約は)現状結べてはいません。(コメの取り扱い量は)年間で500トンぐらいなので、全然規定には及ばない。小さなこういうスーパーでは厳しい数字じゃないかなと」
「ヒバリヤ」では、競争入札で3回目に放出された備蓄米を6月16日に入荷予定でした。
随意契約で売り渡された備蓄米と、価格差が生じることにも戸惑いを感じています。
Q.不平等感のようなものも感じる?
ヒバリヤ 営業本部 執行役員 山岸達也部長
「それは感じます。正直言うと、なんで小売業に直接なのかなというのは感じている。やはり中間の問屋を通さないと、お客様の隅々までは物が通らないというところはすごく感じています」
スピード感を重視した、備蓄米の随意契約。
店にとって、もはや看板商品とも言えるコメの動向に、胸中は複雑です。
Q.5キロ2000円の)備蓄米を売る店と売っていない店で格差とかも考える?
ヒバリヤ 営業本部 執行役員 山岸達也部長
「ありますね。弊社においても、お米の入荷日と入荷しない日で、やっぱりお米を目指してくるお客様が朝の時点でかなり違いますので、お米のある・ないは、お客様がスーパーを選ぶ基準になっていると感じる」

27日夕方、小泉農水大臣はアイリスオーヤマの大山(おおやま)社長と面会しました。
アイリスオーヤマ 大山晃弘社長
「このたび1万トンを契約させていただき、これから順次精米をしていく予定。メインは我々のネット通販」
Q. 5キロ2000円?
「5キロ2000円と、あとは10キロ4000円。税抜きです。かなり踏み込んだ価格だったので、非常に競争力のある価格が店頭で出せるということを期待しております」
