浜岡原発の廃炉作業中の火災…原因は耐火シートに付着した潤滑油に火花 中部電力
廃炉作業中の浜岡原発2号機で5月15日に起きた火災は、耐火シートについた潤滑油がグラインダーの火花で燃焼したものであったことがわかりました。
5月15日午後2時50分ごろ、浜岡原発2号機の原子炉建屋1階で火災報知器が作動。廃炉作業で出た解体物を協力会社の社員が機械で細かくしていたところ、作業エリアを囲った耐火シートが燃えているのを見つけました。協力会社の社員が水をかけるなど初期消火を行ったほか、消防が通報で駆けつけ、火は約1時間40分後に鎮火しました。
当初は耐火シートが燃焼したと見られていましたが、中部電力は20日、耐火シートは燃焼しておらず、火災は耐火シートについた潤滑油がグラインダーの火花で燃焼したものであったと発表しました。グラインダー作業の際に潤滑油が飛散し、耐火シートに付着・蓄積されていたということです。
中部電力は「原因はグラインダーに潤滑油を注油する際の社内ルールや手順が定まっていなかったことなどにあります。グラインダーの潤滑油の飛散を管理することを社内ルールに規定するなどします」としています。
