立憲・源馬氏、自民・細野氏に聞く「内閣不信任案提出見送り」「参院選の争点」 静岡・鈴木知事は与野党に『注文』
久須美舞記者:「立憲民主党の野田代表が内閣不信任案の提出を見送ったことについて、県内選出議員はどのように受け止めているのでしょうか」

立憲民主党県連 源馬謙太郎代表
立憲民主党県連 源馬謙太郎代表:「内閣不信任案を出したら解散すると石破政権は言っていたわけですね。それを踏まえて信任はしてないけど、本当に日米関税交渉が大詰めのところ、しかもアメリカがイスラエルの戦争に参戦するかもしれないという、まさに大きな局面で政治空白をつくるべきではないというのは、私はかなり筋が通った理屈だなと思います」

自民党 細野豪志衆院議員
自民党(静岡5区)細野豪志衆院議員:「私は立派なご判断だと思いましたけどね。日米関税交渉もまだ先が見えない真っ只中という状況ですしね。あと、新たな状況として、やはりイスラエルとイラン双方の激しい攻撃がありましたので、邦人保護というのも現実の問題として出ている。野党は多数派を持っていますので、いつでも(内閣不信任案を)発動できる状況になるわけですよね。ですから、参院選後の政局という意味では、やはりどこかの段階で、総選挙で国民にしっかり民意を問わないと、非常に不安定な政治というのが続くことになってしまいますよね。ですから、今回は不信任案は出ませんでしたので、解散ということになりませんでしたけど、そんなに遅くない時期に総選挙になるだろうと見ています」

参院選の争点は「物価高対策」
国会は20日、事実上閉会し、7月20日予定の参院選に向け、一気に選挙モードに。細野氏も源馬氏も、「物価高対策」を争点に挙げました。

立憲民主党県連 源馬謙太郎代表:「我々は食料品の消費税を0%にしていくとか、暫定税率の廃止とか、具体的に国民の暮らしに直結する政策を出していますので、これを国民の皆様にどちらがしっかり物価高対策をやるかを見ていただきたいと思いますし、衆議院のように与野党が伯仲して、そして参議院でも議論が活発になる方がいいと思われるか、これも大きな争点の一つだと思います」

自民党(静岡5区) 細野豪志衆院議員:「最大の今、目の前にある争点は、やはり物価高だと思いますね。消費税の減税がかなり強く野党側から打ち出されることになると思うのですが、これは率直に言って時間がかかります。国民が求めているのは、そういうことじゃないと思うんですよ。今、目の前の物価を下げてくれということですので、その意味では、コメ、ガソリン、電力・ガスという3点セットで、もうとにかくやれることは全てやると。具体的に上がっている品目を下げるという与党のアプローチは、私は間違っていないと思いますね」

静岡県 鈴木康友知事「長期的な視野で責任ある議論を」
20日に会見を開いた鈴木知事。選挙戦を控える中、与野党に“注文”をつけました。
静岡・鈴木康友知事:「今、与野党の状況が拮抗している中で、場当たり的なサービス合戦に終始しているところも見受けられる。しっかりと長期的な視野に立った責任ある議論をしていただきたい。物価高騰対策で各党とも減税や給付金といった様々な対策を打ち出しているが、それが長期的に見て本当にこの国にとって良いことなのかどうか、しっかりと見極めていかないといけない。特に減税は後々、大きな影響が色んなところに出てくる。短期的な経済対策で行うべきか疑問がある」
