連合静岡が静岡労働局に要請書 賃上げしやすい環境整備に向けた取り組みの強化などを求める

 連合静岡が静岡労働局に、物価高騰の中で中小企業が賃上げしやすい環境整備に向けた取り組みの強化などを要請しました。

●連合静岡・角山雅典会長:
「大手と中小との格差、賃金格差ですね。そこがなかなか縮まらないといった状況が続いているといったことでございます。そういった状況を踏まえ、要請書にもありますが、労務費を含む価格転嫁による取引の適正化の実現、または賃上げをしやすい環境整備に向けた取り組み、こういったことなどの周知徹底を図り、賃金引き上げに向けた環境整備を行う必要があるというふうに感じております」

 連合静岡の角山会長は4日、静岡労働局の國分一行局長に「労働行政への対応強化に関する要請書」を手渡し、賃上げしやすい環境整備に向けた取り組みの強化などを求めました。

 連合静岡によりますと、2025年の春闘では3年連続5%超の賃上げが実現したものの、長引く物価高騰で実質賃金は3年連続でマイナスという状況で、「物価上昇を上回る賃上げの実現」に向け事業者が賃上げの原資を確保することが必要としています。

 要請書では、ほかに2025年4月から段階的に施行されている育児・介護休業法の情報発信強化や、6月に施行された、職場における熱中症対策義務化の労使双方の意識向上を図る取り組み強化などが求められています。

 連合側の挨拶の後労働局への具体的な要請内容の説明や意見交換は、およそ1時間非公開で行われました。

連合静岡が静岡労働局に要請書 賃上げしやすい環境整備に向けた取り組みの強化などを求める