「特定会派への忖度求める」議会対応の勉強会…元幹部が実施 町長が議員らに謝罪 静岡・函南町
静岡県函南町の元幹部が、現役幹部を対象に行った議会対応の勉強会で、特定会派への忖度を求める資料を配布していたとして、仁科喜世志町長が議員らに謝罪しました。
関係者によりますと、函南町の元幹部は2020年5月から6年にわたり、現役幹部を対象に議場のルールや答弁の留意点を説明する議会対応についての勉強会を実施。2023年から特定会派への特段の配慮を求めるほか、当初予算に反対する議員への答弁は粗雑で構わないなどとする資料を配布していたことがわかりました。
これを受け仁科町長は11日、非公開で開かれた議員全員協議会で謝罪し、勉強会の開催や資料については「知り得なかった」と弁明したということです。元幹部は事態の発覚を受け、6月末に退職しました。
町によりますと、元幹部は上司の承諾を得ずに資料作成や説明をしていたということです。
仁科町長は「自らの責任として重く受け止めている。再発防止に努める」としています。
