参院選静岡選挙区 2議席を7候補が争う 選挙戦初めての週末は
参院選静岡選挙区は現職2人と新人5人の合わせて7人が2つの議席を争っています。先日の週末を取材しました。

自民党現職 牧野京夫候補
自民党現職 牧野京夫候補
女の子A:がんばってください
女の子B:がんばってください
「ありがとう、ありがとう」(握手)

自民党の現職・牧野京夫さん。選挙戦初めての週末、富士市の祭り会場を訪れました。
牧野候補は赤ちゃんを抱いた女性に近寄り、赤ちゃんの手握って笑顔をみせ、赤ちゃんにバイバイとにこやかに接していました。
Q.だいぶ距離感近かったですね
「お子さんがいっぱいいるイベントって非常に心が和らぐというか、生きがいを感じるような国にしていかなければいけないと、お子さんたちを見ていると思いますよ」

今回の主な争点である物価高対策をめぐり、牧野さんは、消費税減税を訴える野党を財源論で牽制します。
自民党現職 牧野京夫候補(演説):「消費税は社会保障に使いますけれども、他の税金やインフラ整備、皆さんの暮らしに関係ある、いろんな政策に使われていきます。この富士市では年間62億円余りが財源として入っております。私は今、国民の皆さんが、実際に消費税が何に使われているかをちゃんとまだご理解していただいていないのではないかと思っています」
自民党 細野豪志衆院議員(演説)「仮に国民民主党の政策、全部実現したらいくらかかるんですか、皆さん。私も計算してみました。毎年26兆円の財源がないと、これできませんよ。そんな事は申し訳ないけれども、現実的ではないんです」

4期目を目指す選挙戦。序盤にも関わらず、かつてない厳しさを感じると話します。
自民党 現職 牧野京夫候補
中年男性:頑張ってください
牧野候補「厳しい…」
中年男性:厳しいね~
気がかりなのが、間もなく交渉期限を迎えるトランプ関税です。
自民党 現職 牧野京夫候補:「関税が一時的に、税率がもし発効したとしても、それで終わりじゃなくて、粘り強く本当に最終的には日本の輸出産業に影響が出ないところまで持っていくしかないと思います」

国民民主党 現職 榛葉賀津也候補
国民民主党の現職・榛葉賀津也さん。この週末、地元・静岡には戻らず、党の幹事長として、重点選挙区の応援を中心に、全国を飛び回りました。

国民民主党 現職 榛葉賀津也候補(演説):「この国のGDPの6割強は個人消費。手元にお金が残らなかったら元気にならないんだよ。経済が回らないんだよ。政治は、公は、何をやっているんだ。民間が頑張って5%給料を上げても、手取りが残ってない。そりゃ、そうだ。ガソリン代・電気代・コメ・キャベツ、物価がどんどん上がって、気がついたらあの時よりも手取り減ってるぞって」

国は税金を取り過ぎていると批判し、103万円の壁の引き上げやガソリンの暫定税率廃止が必要だと訴えます。
国民民主党 現職 榛葉賀津也候補(演説):「だから、3党幹事長合意やったんだよ。寝ても覚めても実現しないね(聴衆:約束守れ!)半歩前進したよ。ただ、全然足りないんだよ。我々は30年前、10万円の給料をもらえば税金3万円、国民負担率は30%だった。今どうですか。10万円の給料もらったって5万円は税金だ。今こそ税金を払って頑張っている現役世代を徹底的に強くする。その皆さんに税金を返して、強くしていく政治を、今ここからやりたいと思うんです(聴衆:そうだ!頼むぞ!)」
福岡での演説を終えると、長崎へ。集まった聴衆を前に、党の政策を訴えました。
国民民主党 現職 榛葉賀津也候補(演説):「自民党には申し訳ないけど、施策がないんだよ。補正も組まないし、予算委員会もやらないし、結局閉会直後にばらまくことを発表するわけでしょう。それはダメだね。給付金やって、日本の経済が復活した試しはないんです。どう見ても、選挙対策だね」

共産党新人 鈴木千佳候補
共産党 新人 鈴木千佳候補:「私たち国民の生活の苦しみ、自分たちの自己責任なんでしょうか。違います。政治の責任なんじゃないでしょうか。多くの国民が願っている消費税減税には背を向ける、自民党・公明党の政治、まさに人災で起こっているんじゃないでしょうか」

共産党の新人・鈴木千佳さん。この週末、党の田村智子委員長が応援に駆け付けました。
共産党 田村智子委員長:「現金2万円の給付がまた出てきましたね。これって消費税減税をやらない口実じゃありませんか。一体、何回選挙になったら、現金配るって言うのか。税金使った選挙買収そのものではありませんか」

消費税5%への緊急引き下げを掲げる、共産党。原発再稼働をめぐっても、他の野党との違いを強調します。
共産党 田村智子委員長:「参議院でも与党が少数に追い込まれたらどうなるか、皆さんワクワクしてきませんか。その時にどの政党が皆さんの声に応えて政治を動かす力になるのか、自民党と取引するような政党なのか、私は違うと思います。今、原発動かせの大合唱が自民党・公明党だけじゃない、維新の会、国民民主党から起きている。老朽化する浜岡原発を動かしてはダメだ、廃炉にと、求め続けてきたのがまさに鈴木千佳さんです。リニア新幹線じゃない、もっと暮らしに予算をと、求めてきたのが鈴木千佳さんです」
消費税減税の財源として、赤字国債には頼らないとする鈴木さん。賃上げをめぐっては、最低賃金・時給1500円への速やかな引き上げを主張します。
共産党 新人 鈴木千佳候補:「大企業や富裕層に行き過ぎた減税を行いながら、消費税減税には背を向ける。こうした自民党政治を退場させて、消費税一律5%へ、介護や医療、そして農家の支援、こうしたものに税金を最優先に使う政治を一緒に作っていこうではありませんか」

参政党新人 松下友樹候補
有権者「もしよかったら一緒に写真撮りたいです。SNSとかに載せるんで」
「日本人ファースト」を掲げる、参政党の新人・松下友樹さん。6日夜、浜松駅前で行った街頭演説で、こう訴えました。
参政党 新人 松下友樹候補:「我々は差別をしようとか、外国人の方を排除しようという意図を持った人間の集まりではありません。日本をもう一度取り戻そうと言っている我々のようなナショナリズムを持った政党を皆様が選ぶのか。そうじゃなくて、外国人優遇政策を続ける、これまで通りの大政党を皆さんが選ぶか、これを決める大事な選挙です」

「日本を豊かにするためにも、消費税は廃止する」と、声を上げた松下さん。一部で物議を醸している、参政党・神谷代表の演説にも言及しました。
参政党 新人 松下友樹候補:「先日、神谷宗幣代表が高齢女性は子どもを産めないと言いました。それを差別だと、ヘイトだと言う訳ですよ。頭おかしいでしょう。我々は適齢期の女性が結婚し、子どもを産み育てたい女性が安心して結婚・子育てをできる社会を皆さんと一緒に目指しませんかって言っているわけですよ。皆さんどうですか?(拍手)いいと思いませんか」

女性が専業主婦を選択できる環境が必要だとして、松下さんは、子ども一人あたり15歳まで月10万円を給付すると訴えています。
有権者「牧野さんに絶対勝ってください」
松下候補「ぜひ押し上げてください」
参政党 新人 松下友樹候補:「やっぱりこういうナショナリズムを掲げる政党が、日本でも旋風を起こす時が早く来ないかなって思ってたことが、今回の選挙で見えてきたなと思います」

政治団体「NHK党」新人 福原志瑠美候補
政治団体「NHK党」の新人で、会社役員の福原志瑠美さん。主にSNSを使った選挙戦で、子育て支援の充実などを訴えています。

政治団体「無所属連合」新人 山口香苗候補
政治団体「無所属連合」の新人で、助産師の山口香苗さん。助産師の経験を国政で生かすと、母子手帳改正などを主張しています。

無所属新人 村上猛候補
無所属の新人で、アパート経営の村上猛さん。政見放送のみでの選挙戦で、リニア新幹線建設反対を訴えています。
(7月7日放送)