牧野京夫氏(自民・現職)「こんなに厳しい選挙は4回目にして初めて」 参政党の躍進に苦しい選挙戦

陣営関係者の言葉を借りれば、「まさか、これほどとは…」。4期目を目指す戦いは、かつてない厳しさとなりました。
自民党 現職 牧野京夫氏.:「この静岡県でも、今新しい政党が急激に支持率を上げて、自民党・公明党の候補者の支持率を下げています」
中年男性:「頑張ってください」
牧野氏「厳しい…」
中年男性:「厳しいね~」
これまで自民党が結党以来70年、議席を守って来た、改選2の静岡選挙区。そこに割って入ろうと、急速に支持を伸ばしたのが参政党です。
有権者「よく分からないんだけど、自民党を落とすために」
参政党新人 松下友樹氏「いい考えだと思います。ぜひ周りに広げてください」
牧野京夫氏:「こんなに厳しい選挙は4回目にして初めてであります。そしてまた、今度は目に見えない部分での戦いがあって、それが我々にはまだしっかりつかめておりません」

選挙での影響力を増すSNS。組織力を基盤とした従来の自民党らしい選挙戦で、どこまで支持を広げられているのか。“選挙の風”の吹き方も、これまでと同じではありません。
自民党 杉山盛雄県議「今の政治を変えるべきかどうか、そのようなところまで今追い詰められている」
自民党 浜田靖一衆院議員「石にかじりついてでも、勝ち抜かなければならないと思っています」
情勢の厳しさが伝えられる中、非公開で開かれた緊急集会。党本部の木原誠二選対委員長が駆け付けました。
自民党 井林辰憲県連会長:「無風選挙区と言われている静岡選挙区が、非常に混戦状況になってきている」

最終日には「涙」
迎えた選挙戦最終日。地元・島田市で、最後の訴えに臨みました。
牧野京夫氏:「ネットの空間で人の演説を切り取って、下に批判的なキャプションをつけて拡散されるという選挙は、今回の参議院選挙が私は初めてだと思います。そういう意味で、我々は普段通りの、今までと同じ選挙をやっている。その中で、非常に恐怖と不安を感じた選挙になったことは事実です。この地元の皆さんだけじゃなくて、本当に日本の国民の皆さんの良識が、最後は我々を勝利に導いてくれると思っております(拍手)。本当に私は幸せ者だと思っています。この…(涙)…(頑張れ)、本当に…、支えてくれて本当に幸せ者だと思います。皆さんの温かいお気持ちに応えるために、絶対に勝ち抜きます。どうか、よろしくお願い申し上げます」
