「公約実現が私の使命」「動かない壁に市民が穴をあけた」…『学歴詐称疑惑』の田久保市長が辞職を撤回したワケは 静岡・伊東市

静岡県伊東市の田久保真紀市長は31日、記者会見を開き、表明していた「辞職」を撤回しました。公約を果たすことが使命、などと説明しています。31日の会見での田久保市長の辞職撤回の主な理由は以下の通りです。
市民の皆様、そして関係者の皆様、私の経歴の一部につきまして、たくさんのご不安やご心配をおかけ致しましたこと、ご迷惑をおかけいたしましたことを失望を招いてしまいましたこと、(立ち上がりながら)それから大きな混乱を招いてしまったことにつきまして、改めましてこの場をお借りして、深く心からお詫びを申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。(約9秒お辞儀)
「伊東が変わる機会が失われてしまう」といった声が寄せられた
この間、たくさんの方々から、本当にたくさんの方々から厳しいご意見とともに、このまま伊東が変わる機会が失われてしまうのかと、そういった大変大きな失望の声も本当に多くいただきました。メールですとかメッセンジャー、ネット上で、それからお電話で寄せられる声には、県外の方々の声も大変多く含まれておりまして、今回のことが大きな騒動になっているということを日々痛感させられております。
厳しいお言葉も叱咤も激励も失望も、もちろん私の人格を否定するような匿名の誹謗中傷もたくさんあるんですけれども、その全てがこのような状況の下にあっても、市民の皆さんが勝ち取った、市民の皆さんが勝ち取った、改革の道筋の過程であるということ、それから、大きな大きな、動かないはずの壁に市民の皆さんが穴をあけた、その歩みの第1歩であるということ。

「公約を果たすのが私の使命」
この町に長く続いた構造。改革すべき事柄、それから実に多く山積する問題、その改革への道は、まだ本当に始まったばかりであるということ。そのような大切なことを改めて市民の皆様の声で強く思い出させていただきました。
私といたしましては、今後、市民の皆様との大きなお約束、大きな約束、私の公約でもあります新図書館建設計画の中止。そして伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回という、これはもう私に与えられた使命、改めてその使命を。私の全身全霊を傾けて実現してまいりたい、そのように考えております。そして、必ずこれを阻止し、皆様とのお約束、公約を実現することを改めてこの場でお約束をしたい、そのように思っております。
現在、メガソーラー計画も、新図書館建設計画も水面下で激しく動いております。道のりは今後大変険しく、茨の道であることは重々承知をしております。ですが、市民の皆様の声、皆様の思いを、このまま決して無駄にする、そのようなことがないよう、そして。私は、私たちの大切な財産である伊豆高原の美しい自然、そして山々の森が破壊され、ソーラーパネルで埋め尽くされてしまうといったことから、最後までこの地域を守り抜くこと、そして、この唯一無二の本当に美しい宝物のような八幡野の海が次の世代へと受け継がれていくこと。(涙ぐみながら)そのことだけは、何があっても私は諦めるわけにはいかない。そのように考えております。そして、就任後一度は達成できたはずの伊東市の新しい図書館、新図書館建設事業も今、着々と復活の兆しを見せております。
