終戦の日を前に戦争の悲惨さと平和の尊さを感じて学ぶ「平和のための富士戦争展」 静岡・富士市

静岡県富士市では終戦の日を前に平和について考えてもらおうと、戦争に関する資料を集めた企画展が始まりました。
富士市で12日から始まった「平和のための富士戦争展」。
市民有志が主催して終戦の日を前に、毎年開催されています。
堀優奈アナウンサー
「富士市民の会が1つ1つ持ち主の想いを集めた展示品の数々。こちらは銃弾の跡が残っています。これら戦争の記憶を今に伝える証です。」
今年で37回目の戦争展では、静岡空襲で投下された焼夷弾や富士宮市で墜落したB29の機体の一部など、およそ660点が展示されています。
これは当時の引佐郡東浜名村=現在の浜松市に住んでいた20代の若者が出兵前、両親宛てに書いた遺書です。
「両親様の御趣意に添ひ奉ると共に、我が祖先の名に恥ぢない様努力すること一死をもって御誓ひ申し上げます。」
初日の12日は地元の中学生をはじめ、幅広い世代の人たちが訪れていました。
富士市から(中学2年生)
「戦争に対して正しい理解をして繰り返さないことが大切だと感じました。」
富士市から(80代)
「これ以上風化させないように、戦争を二度と起こさせないようにっていう意味でね、若い人たちに分かってもらいたい。」
核兵器廃絶富士市民の会 堀川文夫実行委員
「戦争の悲惨さ、それから理不尽さ、そういうものを見て感じて、自分たちが今後どうしたらいいかって考えてもらいたい。」
平和のための富士戦争展は17日まで開かれています。