高市氏が初の女性総裁へ 静岡県の議員「党内を一枚岩に」「政策通」「野党とコミュニケーションを」
自民党の総裁選で高市早苗前経済安保担当大が、新たな総裁に選出された。静岡県の選出議員は決選投票で4人が高市氏に投票したと明らかにした。
自民党の総裁選は4日午後、党本部で国会議員による投開票が行われた。
候補者5人のうち、1回目の国会議員による投票では、高市氏が64票。党員票119票を合わせて183票を獲得。小泉進次郎農林水産大臣が国会議員票80票、党員票84票の合計164票を獲得し、上位2人による決選投票に。決選投票では、国会議員票149票、都道府県連票34票の合わせて185票を獲得した高市氏が小泉氏を破り、新総裁となった。
総理大臣指名選挙は15日に行われる見通しで、高市氏が選ばれれば女性初の総理大臣が誕生する。投票後取材に応じた静岡県選出の国会議員は…。
●井林辰憲衆院議員:「1回目は小林氏、2回目は高市氏に投票した。党員の皆さんの声に従った。高市氏が『老若男女全員でやるんだ』と言っていたので、その方向で党を一枚岩にしてもらい、しっかりまとめてもらいたい」
●深沢陽一衆院議員:「1回目、2回目ともに小泉氏に投票した。高市氏の政策は私がまさにぴったりくるものだった。しかし一致団結というメッセージを出している小泉氏が良いという思いで終始応援していた」
●勝俣孝明衆院議員:「1回目は小林氏。2回目は高市氏に投票した。高市政調会長時代に、私が政調副会長だった。政策通で、仕事の実行力という面では近くで見ていてピカイチだと感じている。実行力に期待したい」
●城内実衆院議員:「1回目も2回目も高市氏に投票した。新総理になった暁には、党内分断ではなく、全員野球で一致団結して協力してやること。野党としっかりコミュニケーションを図っていくことが大事だと思う」
●若林洋平参院議員:「(1・2回目ともに)高市候補に入れた。挙党体制でやっていく、全世代、男女問わず、みんなでやっていくことが大事だという思いが伝わったのは良かった。党員の皆さんの意思を大事にすることが一つの大きな目的だったと思うので、その結果と同じようになって良かった」
●牧野京夫参院議員:「1回目は林氏、決選は小泉氏に入れた。今一番考えなければいけないのは、安定した政治。これを実現してくれるのは林さんだと思った。(高市氏は)一致団結をして難局を乗り越えていこうと言っていたので、実行してくれることを期待している」
上川陽子衆院議員と細野豪志衆院議員は投票先を明らかにしていない。
●上川陽子衆院議員:「国内的にも、対外的にも非常に重要な課題が山積している。大変厳しい中でも一歩でも進めていくことができるように、力を合わせていくということが極めて重要。女性初(の総裁)ということで、いろいろな形で皆さんとともに女性の活躍についても動いてまいりたい」
●細野豪志衆院議員:「3つの判断基準を設けた。1つは、石破政権でやってきたことをきちんと引き継げる方。2つ目に、外交安全保障があるから、国際的な舞台でしっかりやってもらえること。最後に党を一つにまとめていく力がある方。民主的に決めた結果なので、非常に求心力のある体制を作られるのではないか」
静岡県内の党員・党友の投票者数は2万56票で、投票率は71.27%。有効投票数1万9939票のうち、高市氏は8650票、小泉氏が6162票、林氏が3755票、小林氏が927票、茂木氏が445票だった。
